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Euphorbia 'Sunrise' と Euphorbia grandialata のことなど

Euphorbia 'Sunrise' ( Euphorbia pseudocactus x Euphorbia bougheyi )

写真は近年いろんなところで Euphorbia grandialata の名で売られているのを目にするユーフォルビアです。地元の園芸店でも Euphorbia grandialata のラベル名で売られていました。この写真のユーフォルビアは地模様が大変美しい肉薄扁平な柱状種で、写真の株の背丈は鉢底から天辺まででだいたい1mほどの大きさです。

もうお察しかと思いますが、これは Euphorbia grandialata ではありません。
かなり昔から出回っている交配種で、Euphorbia 'Sunrise' というものです。
Euphorbia 'Sunrise' は、E. pseudocactus と E. bougheyi との掛け合わせで出来たと言われています。この交配親説が正しければ E. pseudocactus からは美しい地模様、E. bougheyi からはこの昆布のような肉薄の茎の姿を受け継いでいるようです。

本来の Euphorbia grandialata は Euphorbia grandicornis に地模様が入ったような見た目の大型のトゲが強い柱状種です。写真で見た印象は今日取り上げたこの写真の植物と似ていると言えなくもないのですが、実物の肉厚さとトゲの迫力は全くの別物になります。この写真の植物が何故に E. grandialata の名で売られているのかは定かではありませんが、もしかしたら植物パテントの関係かもしれません。

アップで見ると肉薄さがわかるかと思います。時折出る E. bougheyi 譲りの2稜の扁平な枝はまるで硬い葉のようで他の柱状種ではなかなか見られない面白さがあります。トゲは小さめですが硬く尖っています。茎は肉薄ゆえに過度の乾燥と低温にはあまり強くないので冬越しには注意が必要です。日照の得られる暖かいところで時折水をあげ干からびないように冬越しさせてあげた方が良いでしょう。


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