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不倫とか嫉妬とか

北澤豪氏が人妻OLとの密会をスクープされたことについて、さっき続報を目にした。

北澤氏が記者から直撃を受けたときのコメント。

「そんなエロいことはしてないですよ・・」

私はこれは名言なんじゃないかと思った。

「あ、してないんだ?」と、人の溜飲を下げさせるコメントだなって。
少なくとも私はうっかり安堵してしまった(別に好きじゃないのに)
やっぱ不倫報道になぜ敏感になるかって、性行為のあたりで何らかの感情が刺激されるからかなと。

とはいえ、「んなわけないだろー!!」というのがおおかたのツッコミだろうし、「(まぁまぁしてますわ)」というのが真実かもしれない。
わかりようがないけど、私は北澤氏が人妻とただお茶してるだけで満たされる関係だったらいいなとも思った。
そういうことってあるじゃん、みたいな。



不倫の議論を人とすると、大体煮詰まる。
「やっぱよくないよね」「うんうん」
さんざん議論しといて、アバウトな常識論みたいので締めくくられがち。
そして必ず1人か2人は「そんなよくないことかなぁ」という表情の人がいる。

自分の内側でも意見が割れています。
「そんなによくないかなぁ」と思うこともある。
1対1の正式な関係以外もまた人間関係でしょうと。
でもなんで不倫・浮気するの?とも率直に思う。
その気の多さって心理的にどうなの?みたいな。
性体験をあちこちで繰り広げる人の満たされなさが気になるというか。

人と人との関係って本当はもっと多様で、「不倫」「浮気」「恋人」という言葉ではどうも収まらないものがたくさんあるのでしょう。
そのはみ出た部分のこともわかろうとしたり切り捨てたり、そこで混乱が起こるのは「嫉妬」があるからじゃないか。

自分の好きな人が他の人とも…と考えると、憤怒とも言うような熱い怒りが胃の底から沸き上がり、不倫・浮気やだよね!と当然思う。
といってこれは自分の感情なので、人の不倫や浮気を強く糾弾するとかは控えようという感じ。
芸能人の「ところ構わず」みたいな昨今のスクープには強い嫌悪感があるけど、「別にいいんじゃない?」という人もいますよね。
そういう意見を尊重したい気持ちはある。

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最近、友愛関係にある男性が旅行をしてきたという。
結構遠い観光地だった。
私はそのことについてほとんど質問しない。
「誰と?」って聞きたかったけど、元カノと言われたらがっくりきそうだし。
でも聞かなくたって、想像するだけで胃の底が熱い。
私は彼と旅行する関係でもない、恋愛感情はかなりクールダウンしたはずなのに、それでも強い嫉妬に襲われそうになった。
と、彼の左手に何か光ったようにも見えた。
指輪?

・・目の錯覚。
幻を見るほど感情かき乱されてしまうなんて。


もし彼が「彼女と夜とかは、全然…」みたいなことを言ったら、「あ、そうなの?そうなんだ…」と目を見開いて安堵すると思う。
こんな話しないだろうけど。
嫉妬する先って、私は性行為かなぁ。
手を繋ぐ想像もつらいし、2人の温度が高まることを想像するのがつらい。
でも嫉妬しといて、彼と生活したいとか定期的に連絡取りたいと切望するわけじゃない。

嫉妬心って、不思議な感情の仕組みだなと思う。
猫を2頭飼ってたときは、しょっちゅう私を巡ってケンカしてましたね。
もしかしたら、きょうだいがいると幼い頃の親の取り合いみたいな記憶が刺激されるのかな。
自分の大事な人が奪われそうになると生命危機みたいなパニックを起こすんだけど、「嫉妬させた側は裏切り者で悪人」みたいに煽るメディアにはうんざりする。

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桐野夏生の「ロンリネス・ハピネス」をなかなか読み終わらない。
既婚同士の2人がいつ交わるか…という展開にビクビクしてたけど、なんと男側が「君とは寝ない」と宣言した。
それを読んだとき、胸にスカッとした気分が広がりましたね。

ただ、キスしたり「抱きたい」というメッセージは送り合う。
これから抱き合うかもしれないし、「友達」という誓いに沿うのかもしれない。
物語の2人は「互いに好き」という気持ちを確認しつつも、お互いの家族も「守るべき愛するもの」として生きていくという。
とかいって互いの配偶者に嫉妬し合う。

嫉妬しなくなったら終わりなんかな。
苦しい嫉妬。
しなくなればどれだけ楽かと思うけど、「大事な存在」を表す信号のようなものかもしれない。
ちなみに、友愛関係の人は嫉妬という感情がわからないと言う。
言葉でそう言ったって本当の本音はわかんないんだけど、そういう人もいるでしょうね。



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