おにぎりあたためますか~日常のぼやき~
先日、台湾人の友達とこんな話になった。
「台湾人ってコンビニで弁当とかあまり温めないよね」
台湾在住3年目の私が常々思っていたことである。
お米大国日本で育った私からすると台湾のコンビニ弁当のお米はお世辞にも美味しいとは言えない。(個人的見解)
保存温度のせいなのか、はたまた種類の違いからなのか、そのまま食べると少し硬く感じるのだ。
だが、台湾人はそれを気にすることもなく、加熱が必要な商品以外はコンビニの店員さんも聞いてくることはない。これは日本で育った私にとってかなりのカルチャーショックであった。
「だって台湾は暑いからチンしなくてもすぐにあったかくなるヨ」
友人のなんとも台湾人らしい解答になるほど、と思っていた矢先、
ふと一つの疑問が浮かんだ。
「そういやさ、日本では沖縄と北海道のコンビニの店員さんは『おにぎりあたためますか?』って聞いてくれるのよ。でも他のエリアの店員さんは聞いてくれないの。小さい頃初めて東京に旅行行った時驚いたの覚えてる。」
「えー、北海道はわかるけど、沖縄も暑いデショ!ナンデ?」
そうなのだ、北海道は寒いからまだなんとなくわかる。
ただその理論でいくと、沖縄の人がなぜおにぎりを温めるのかは全くわからない。
『おにぎりあたためますか』
チームナックスファンの母を持つ私は幼い頃に見た北海道のローカル番組のタイトルをふと思いだす。
「オニギリアタタメマスカ」
遠い国からやってきて沖縄のコンビニで働く外国人労働者もこのような疑問を抱いたことはないのだろうか。
なぜだ。
「しかもおにぎりはチンすると海苔がしなしなになって美味しくないヨ。」
遠くを見ながら考える私に、友人は眉をひそめてそう言った。
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