九杯目「綴る」
もどる。
旅へ?——違う
北鎌へ?——違う
水平線を描いた絵を臨む木の椅子の上へ?——違う
それでも、
否応なく、
もどる。
還る。
あの場所にあって、ここにも、どこにでもある何か。
身体から呼応し、心が探る。確かめる。
静かだが、荘厳ではなく。
美しいが、愛らしくもある。
それを
また、余白に綴る。
毎週末の朝、珈琲を飲んで浮かんだ散文をお届けします。
優しい朝を迎えましょう。
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(四月一)
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君は友の、澄み切った空気であり、孤独であり、パンであり、薬であるか。みずからを縛る鎖を解くことができなくても、友を解き放つことができる者は少なくない