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【八十杯目】「ブラジル トミオフクダ D.O.T(樹上完熟豆)」(珈琲屋うず)

☕️コーヒーの共通言語の獲得に向けて
その1:豆の情報(生産地・精製方法など)をこれまで以上に充実させる
その2:備忘録として、できる限りテイスティングコメントを残していく
その3:こおひい由来の文章(インスピレーション)を添える

1.基本情報

焙煎:深煎り
価格:¥850/100g

地域:?
標高:?
品種:?
精製:?

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2.テイスティング

Aroma(香り):山寺の香炉(9)
Acidity(酸味):アフターに年代物のワインのような気配(8)
Body(コク・脂質):立体感のある夢(8)
Sweetness(甘味):複雑かつ懐かしみのある甘さ(9)
Clean(キレイさ、濁りの有無):夢の立体感(8.5)

Total:42.5

3.詩作

「つい、さっきまで」

あなたはよくいらしてますよ。
チョッキを着た店主はそう言った。
毎度、その、今掛けてらっしゃるお席にお掛けになります。
確かにこの席は好ましい。
入口からは離れていたが、出口でもあるそのガラス戸から入る光がちょうど手の中の文庫本を照らすように配されて、なるほど、これは私の望ましい距離であった。
路地を車が通る。
頻繁にではない。が、その度に頁が一瞬だけ滑る。
物語が断章になり、
断章は詩だ。
詩は煙で、
仄かに散種する。
そして、私はまたここに居る。
そんな場所があった。
つい、さっきまで


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(四月一)

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シガツハジメ(小説・珈琲)
君は友の、澄み切った空気であり、孤独であり、パンであり、薬であるか。みずからを縛る鎖を解くことができなくても、友を解き放つことができる者は少なくない