二十五杯目「五線譜の住人」
ラ、シ、ド、レ……
音が聞こえる。
ミ、レ、ド、シ……
それは音楽になる前の。
鳥の囀り、炭酸の弾ける音、スーパーカーの唸るエンジン音。
すべての音には音階があると、ピアノを弾くあの子は言っていたっけ。
ここにも音階はある?
どうしてか音楽を感じる。
毎週末の朝、珈琲を飲んで浮かんだ散文をお届けします。
優しい朝を迎えましょう。
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(四月一)
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君は友の、澄み切った空気であり、孤独であり、パンであり、薬であるか。みずからを縛る鎖を解くことができなくても、友を解き放つことができる者は少なくない