多様性の行き過ぎ

「多様性」や「多様化」という言葉をこの現代社会ではよく聞く。様々な価値観が浸透し、ひとつの価値観に左右されず、少数派の意見も取り入れていく、ということかもしれない。また。それは「寛容」という言葉とも繋がってくる。この「多様性」と「寛容」という言葉はEUのことを論じるにあたって、非常に重要になってくるが今回はEUのことを話したいわけじゃない。僕は言いたいのはWCのことである。
日本の文化は良いな、と感じることが多いのだけれど、「和式トイレ」だけはどうしても受け入れられない。和式には寛容にはなれないのである。
子供の頃から苦手でトイレに行きたくても和式だったら、我慢していた。腹痛を起こしがちだった子供の頃は本当につらかった。つらすぎて学校を早退するほどだった。学校に大をするだけでも「うんこをしている」という目で見られるのに、さらに和式ということが嫌悪感を増幅させる。なんといっても、衛生的に厳しく感じてしまう。(洋式もお尻とお尻を間接的に触れることになるので衛生的にどうかという声もある。しかし、除菌シートみたいなものがある!)
あの和式の形がまずだめだし、足はしんどいし、排泄物との距離が近すぎるし、なにより、和式は悲惨な事態になっていることが多々見受けられる。どうしたら、こんなに汚くなるんだ…ということが起こっていて、あれは目に入れたくない、地獄のような風景。。
学校を始め、古い建物は和式のところが多い。それは仕方ない。でも、どんどんと洋式が浸透してきている。喜ばしいことである。
しかし、しかし、新しい建物にも和式トイレを設置しているところが多いのである。おいおい、3〜5年以内にできた建物なのに和式?! 時代錯誤もいいとこだろ。と出くわしたときに思う。
多様化する社会において、まだ和式派の人がいるのかもしれない。ただ、各フロアのトイレに和式を設置する必要性はないだろ!
4つ個室があるうち、1つが和式という確率の高さ。そして、それが各フロアにあるという…。そんなに和式派なんてもういないだろ!
新築住宅では洋式トイレが大多数を占めているはずなのに、25%も和式なんて、どうかしている。水曜日のダウンタウンでも「新築住宅で和式トイレを設置している人いない説」をやっていたけれど、本当に極稀な例しかいないはずなのに、どうかしている。
「ご年配の方だったら、和式のほうが慣れているのでは?」と意見する人もいる。これは1番わかっていない例。年齢を重ねるにつれて、必ず足がしんどくなる。つまり、お年寄りのほうが洋式を求めているはず。
とある商業施設のレストランフロアにいたっては2個の個室のうち、1つが和式だった。おいおい、レストランフロアだぞ? トイレ行きたくなる人が他のフロアより多いはずだ。それなのになぜ、和式? 完全にお客様目線を失っている。常軌を逸している。仮にコストの問題だとしたら、もう個室を1つ減らして、1つずつをゆったりとさせて落ち着く空間にしてくれよ。と遭遇する度にヒステリックな感情になり「設計ミス、欠陥施設だ!」と騒ぎ立てたくなる。よく人から「落ち着いている」と評される僕でも唯一、無条件ヒステリックになるときがこれである。
 とにかく、和式トイレの凄惨な場面に出くわす度、ヒステリックが押し寄せ、ブルーな気持ちにさせられる。そう、これが僕にとってのヒステリックブルーである。ああ、もうすっかり日中は暖かくて、季節は春〜spring〜だ。

おやすみなさい。


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