いつのまにか成長している
味覚過敏がありそうな長女は、高校生になっても歯磨き粉を使っていませんでした。
それがいつのまにか。
ホワイトニングの、ちょっとだけいい歯磨き粉です。私が気に入って使っていました。
あるとき私の歯は知覚過敏が出てしまい、別のにして、ピュオーラは引き出しにしまっていました。
それがいつのまにか。
🌱
「おかあさーん、歯磨き粉しらない?」
「使ってたの?」
「うん。しらない?」
「えーと」
まず、なんの疑問もなく私の愛用品を出しました。歯磨き粉使ってたのかぁ、とおもいながら。
「それ、おかあさんのでしょ」
「あれ?」
まさかとおもいながら、私がピュオーラをしまった引き出しを開けました。
「いつもそこにあるんだけど、ないの」
確かにない。
あれ?とおもって洗面所を見渡して、振り返ったところにあるタオルや衣服を置く台に、その歯磨き粉がありました。
「あー。あったー。なんでー?」
「あー!私だ。おもいだした。ピュオーラが洗面台に出てたから、掃除するのに後ろにひょっと置いちゃったわ。なんでピュオーラがここに?っておもったわ」
「ふーん。ありがと」
🌱
赤ちゃんのころから何かと吐きやすい長女です。歯磨き粉なんてとんでもなかったのですが、大丈夫になっていたのですね。
それよりも、歯の黄ばみが気になったのかな。歯磨き粉使ってなくても虫歯になったことないし、そんなに黄色くないけれど。
息?お口のにおい?
え?
それが気になるってまさか、いや、それは。
成長したんだわ。
いつのまにか。