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「観光」のためじゃない。私が海外旅行をするある理由

私は毎日とっても質素な生活をしている。多くを望まないし、畳の部屋で風に揺られるカーテンを眺めながらゴロゴロしている時間で満たされている。

でも、そんなときも常になにか考えている。

私はとにかく息抜きをするのがヘタクソ。
そんな私が唯一、解放感を感じられるのは海外旅行。

飛行機の上でスマホを使えなくなる時間は最高。
ホテルに戻って寝るだけ、最高。
日本語を話していても誰もわからない空間、最高。
まわりが何を言っているのかわからん空間、最高

つまり、こんな感じでふっきれた環境に行かないと、完全にオフにできない。普段は質素な生活なのに、お金をかけないと息抜きができないのだ。

そして私は、海外に行ったらオフになるどころかちょっとぶっ飛んだ行動ができてしまう。日本にいるときは常に“ちゃんとしないと”と思うくせに。



私が一人海外旅行のデビューをしたのは2019年8月のバンコク。
当時はまったく英語が話せない状態だった。

英語風のわけのわからない言葉でバスの運転手に「このバス、この駅に行く?」って聞いたら「うん」って言ったから乗ったのに。Googleマップを見ていたら全然違う方向に行きはじめたから怖くなって、信号でバスが止まったときにバス停でもないところで「降りる~!」って言って、お金を払ってすごい勢いでバスを降りた。

私以外は女子学生が乗っていて満員だったバス。言葉が通じなくても「なんかやばいヤツいるぞ」という雰囲気が充満したことは感じ取った。

でもきっと、彼女たちが家族と晩ご飯を食べるときに「今日やばい日本人いたよ」って話題に出るくらいだろうし、そもそももう二度と彼女らに会うことはない。そう思ったら何にも気にならなかった。日本では常に恐縮しっぱなしなのにね。

そしてこの旅では、とりあえず最後に「コップンカ~(ありがとう)」って満面の笑みで言ったら向こうもつられて笑顔になって、とりあえず丸く収まることを学んだ。もちろんバスを降りるときも運転手のおじさんに爽やかな笑顔で「コップンカ〜」って言っておいた。日本でもそうしたらいいのにね。



ここ最近、いろいろあった。いや、なんにもない人なんていないだろう。でも「あっ、これは一回ストッパーを外さないといけないな」って感じた。

ということで、とても急だけど海外に行くことにした。場所は以前から気になっていたハノイ。思っていたより航空券も安く取れた。いぇい。

私は現地に行ったらとりあえず、時の流れに身をまかせタイプ。現地のおいしい食べ物とか行くべきスポットとか、調べるのがとっても面倒。たぶんそれは旅の目的が観光ではなくて、自分のストッパーを外すことが目的だからだろうな。

今の派遣先は今週で終わる。自分で決めた。だから転職活動をしていた。内定をいただいたところもあったけど、お断りする。だから次は何も決まってない。そんな状態だけど、とりあえず安全には気をつけて行ってきます。

▼同じようなこと、書いてたわ。


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