
ジュニアPMのブレイクスルーに必要だった、1つのこと
この記事は プロダクトマネージャー Advent Calendar 2024 7日目の記事です。昨日は oyngtmhrさんの元エンジニアのPdMが陥ってしまうやらかしでした。
オーナーシップがなければ始まらない
プロダクトマネジメントにおいて、最も重要なものは何か。それは間違いなく「オーナーシップ」です。
人が何かをできるようになるときは、頭でわかる→失敗する→体でできるの順を踏んで熟練していくものですが、失敗するのは怖いことです。
そんなときに、失敗してもよいとリスクを許容してくれるのがオーナーシップだと考えます。
プロダクトマネジメントも、教科書的なインプット(頭でわかる)↔実践(失敗して体でできるようになる)の繰り返しが練度を高めますが、オーナーシップがあって初めてサイクルが回るようになるのではないでしょうか。
これは常日頃から感じていたことでもあり、11月にジュニア〜ミドルPM向けに開催した「PMやるしかNight」で行われたLTを見て改めて感じたことです。
※estie社のyuiさんのLT、すごくいい内容なので必見です!
自分自身も、先日のpmconf2024で登壇の機会をいただきましたが、「作らない」は頭でわかっていてもやるのが難しいという話を、マインドセットと実践的な行動tipsを中心にお話しました。
一方で、オーナーシップ、知識、実践的な行動が揃っていても、成長が線形になってしまうことがあります。
振り返ると、2023年-2024年始の期間は私も一人で考えたり悩んでいる時間が長く、同じ失敗を繰り返す時期もありました。
ブレイクスルーのきっかけは、圧倒的にシニアなPMと同じ仕事をしたこと
先日の「PMやるしかNight」のパネルディスカッションで、「PdMとしての成長のきっかけは?」というテーマがありました。
そのとき私は「失敗を経験すること」と回答したのですが、失敗したうえで、さらに自分がストレッチした瞬間がもうひとつありました。
それは、圧倒的にスキルセットがある人と自分の違いを、具体の行動レベルで認識したときです。
具体的には、30分だけシニアなPMと同じ機能の仕様検討をする、というロールプレイを行ったのですが、とても学びが多かったです。
短時間でいいので、圧倒的にスキルの高い人と同じ仕事をし、自分との差を認識したことが、もっとも行動変容に効いたと感じます。
pmconfの懇親会でも、「LayerXさんは当たり前のやりきりがすごいですよね」とお声がけいただくことがありましたが、
シニアPMと自分を比べると、小さい機能の検討一つとっても、どの粒度で仮説を立てるか・どのくらい実データを見るのかなど、凡事徹底をやりきる力に差が存在していました。
自分で教科書的なインプットxオーナーシップx実践をくりかえすことはもちろんですが、短い時間でも実業務でシニアの行動を知覚で見ると、自分の改善すべきアクションがたくさん見つかり、大変おすすめです。
ミドル〜シニア層を目指して
今後ミドル〜シニアなPMにステップアップをしていきたいなと思うなかで、2025年のキーポイントは以下の3つだと考えています。
①事業への貢献、結果を出す
②売れる機能を作る
③ヒットの積み重ねだけでなく、ホームランを狙う
方向性としては、事業側も責任を負える範囲を増やす or プロダクト開発にフォーカスして尖っていくのいずれかかなと思います。
また、プロダクトの開発で尖るなら、見られるプロダクトのフェーズを拡大したり、圧倒的なモノを作れる人になる、みたいな分岐がありそうです。
いずれにせよ、ゼロからのマインドセット構築、教科書的知識の獲得、実践的スキルの向上というサイクルを継続することが成長の鍵だと思っているので、
壁にぶつかることは避けられませんが、社内外の人々の力を借りて、来年も少しでも良くしていきたいと思います。