インドネシアに鉄道目的で旅行した話 その2(ジャカルタ通勤電車編)
本記事では2023/9/3~2023/9/10にインドネシアに渡航した際の旅程をなるべく詳細に記していこうと思います。
前編はこちらです。↓
路線図は上に貼ったリンクから見られるので(KAI commuter公式サイト)、位置関係がわからなかったら随時確認してください。
リンク開くのが面倒な方用に、著作権の関係で路線図自体のファイルは貼りませんが、駅で撮影した路線図の写真を下に貼っておきます。
ここまでのあらすじ
日本から飛行機に乗りスカルノハッタ国際空港に到着。夜間に到着したため空港の近くのホテルで一泊しました。翌朝、空港鉄道に乗った後、ジャカルタ郊外のタンゲランの街を散策してからジャカルタに向かいます。
2日目
タンゲラン駅で乗車したのは元JR東日本の205系電車!ありそうでなかった赤い帯と、帯の真ん中に白抜きで描かれた「KAI commuter」(ジャカルタ通勤鉄道の運営事業者)のロゴがとても似合っています!!
お馴染みのモーター音を響かせながら走る205系に揺られること約30分、ジャカルタ側の起点であり、タンゲラン線(路線図の茶色の路線)とチカラン環状線(路線図の水色の路線)の乗り換え駅となるドゥリ駅に到着。
ちょうど朝ラッシュの終わり頃だったので、ジャカルタ中心部に向かう通勤客でごった返していました。(私が乗ってきた電車も始発駅から座れていたものの終点近くになるとかなり混んでいました。)
しかし、混雑度合いとしてはまあ日本の通勤ラッシュと同じくらい。人の雰囲気は悪くなく、治安も比較的良好でした。つい10数年前まで電車の屋根の上に人が乗っていたとはとても思えません。経済成長に合わせて人々のマナーも良くなったのでしょう。
チカラン環状線の時計回りの電車に乗り換えました。またまた205系。しかし、この電車は隣のアンケ駅停まりだったらしく、後続の列車が来るまでアンケ駅で待つ羽目に。
ところが、逆方面の電車は何本も来るものの、乗りたい方面の電車がなかなか来ない。結局20分くらい待って、ようやく乗れる電車が来ました。ジャカルタの通勤電車のダイヤにはかなりムラがあるようです。
やっと乗れた電車ですが、一駅だけ進んだカンプンバンダン駅ですぐに下車。ここでタンジュンプリオク線という貨物線を改良して10数年前に旅客運行を開始したミニ路線に乗り換えます。(路線図のピンク色の路線)
車両は元東京メトロの05系でした。
終点のタンジュンプリオク駅はオランダ植民地時代に建設されたこともあり、ヨーロッパのターミナルを彷彿とさせる開放感のある頭端式ホームが特徴です!
そこに日本のせまっ苦しい地下鉄を走っていた電車がやってくるちぐはぐさが面白いです。
なお、タンジュンプリオク線は、東西線で活躍していた元東京メトロの05系が唯一充当されている路線だそうです。(他の路線では足回りの都合で走らないそう)
私が乗った際は行きが05系で、帰りが6000系でした。
さて、タンジュンプリオク駅構内を一通り散策した後は、折り返しの電車に乗って起点駅のジャカルタコタ駅に移動しました。
ジャカルタコタは戦前のオランダ統治時代からジャワ島各方面への長距離列車が発着していた歴史あるターミナル駅です。現在はその役割はガンビル駅に譲ったものの、KAI commuterの通勤電車がひっきりなしに発着をして賑わいを見せています。日本で言うと上野駅によく似ていると思います。
ちなみに「コタ(kota)」はインドネシア語で「街」「市」と言う意味なので、直訳すると「ジャカルタ市駅」と言う意味になります。まさに代表駅といった感じですね
コタ駅周辺はオランダ統治時代のコロニアル様式の建物が多く保存されている地区で、観光スポットにもなっています。駅前には大きな広場があり、カフェのテラス席に座るとあたかもヨーロッパにいるかのような気分になりました。
コタ駅からはタンジュンプリオク線の他に、ボゴール線というコタからジャカルタ南部の衛星都市・ボゴールを結ぶ通勤路線(路線図の赤い路線)の起点駅となっています。チカラン環状線の環状部分の真ん中を貫いているので、東京で言えば中央線に近いイメージです。
ボゴール行きの電車に乗り換え、数駅先のジュアンダ駅で下車。
ちょっと早いですが、駅近のホテルにチェックインし、大荷物を置きがてらしばらく休憩しました。
1時間ぐらい休憩した後、身軽になってホテルを再び出発。ジャカルタ中心部にある巨大モスク・イスティクラルを訪問します(続く)
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