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noteフェス2021【DAY2】

「note CREATOR FESTIVAL」2日目の本日は、視聴したセッションの中から、夢を叶えるための文章表現のセッションレポートをお届けします。

登壇者は、ウェルズリー大学 山邊鈴さん。noteディレクターである中野麻衣子さんとセッションが行われました。登壇者の山邊さんは現役の大学生。2020年、高校3年生の時に公開したnote「この割れ切った世界の片隅で」が話題になり、執筆活動やイベント登壇など活躍の幅を広げました。

■夢を叶えるための言語化術

山邊さんは、文章表現というものよりも『言語化』するということに力を注いできたのだといいます。

頭の中でこんがらがっているものを
言葉にして整理して
次のステップに役立てること

「頭のなかの絡み合った糸をほどいていく。それは、すべてのものに理由づけをし、輪郭をはっきりさせていくことに繋がっている」山邊さんは、自己分析ノートにやりたいことや人生年表、人生像などを40冊強に渡って書き出すことで、優先順位をつける作業を続けてこられたそうです。

私も以前、自分を変えたいと思い、やりたいことリストを作成し実践してきた経験があるので、この部分についてはすごく共感しながらお話を聞かせてもらいました。(私が実践したやりたいことリストのお話は、こちらの記事にまとめています!)

「糸をほどいていく作業というのは、自分を解明することでもある」そうして自分と向き合うことで見つかった答えが、具体的な行動を起こす材料となり、次へのステップへと役立っていく。

今回のお話を聞いて、今後の自分の生き方を明確にするために、改めてやりたいことリストを作成してみようかな…!と刺激をもらいました。

■「伝えるために書く」ということ

以前の山邊さんは、言語化するということを「自分の輪郭をはっきりさせるためだけに使ってきた」といいます。そして、「この割れ切った世界の片隅に」という記事をnoteに投稿したとき、山邊さんははじめて、誰かに「伝えるための文章」を書こうと決めたのだとか。

自分の視点をそのまま描くことで、あたかも自身が見たかのような感覚を与えられないだろうか

山邊さんは現在、アメリカの大学に在学中です。

それは、「自分で世界を変える」ような人間になるためには、言語化に頼りすぎない生き方をしなくてはならない。そのために材料を増やしたい、本質的な部分を鍛えたい。という、そんな気持ちがあったからなのだそう。

「言語化というのは極端な話で言うと、自分自身が成長していなくても出来てしまうところがある。」その話を聞いたとき、私はなるほどな…と思いました。

誰かから聞いたこと、知識として学んだこと、もちろん頭の中で考えたことというのは、自分ごと化出来ていなくても、それなりの言葉で言語化することができます。"こういう視点で書いてね"なんて言われても、それなりに文章を書けてしまうように、そこに自分の成長が伴っているかどうかはまた別の問題なわけです。

「自分で世界を変えたい」から伝えるための文章を書いた山邊さん。自分と向き合い、自分の軸がしっかりしているからこそ、書きたいものを書くのか、伝えるために書くのかという選択が出来たのだと思うと、最初のステップとしての糸を解く作業はとても大切なものだなと感じました。

■言葉選びにこだわる

アメリカに渡って感じたことのひとつは、「言葉選び」に関すること。言葉選びよりも、話し方やコミュニケーション表現に重点を置くアメリカとは違い、「言葉選びにこだわるのは日本の特権かもしれない」と山邊さんはいいます。

誰かに伝える文章を書くには、言葉選びに妥協しないこと。なぜなら私たちは、当たり前を共感できない人とも分かり合っていかなければいけないから。そのためには「どれだけ多くの人たちの日常を想像しながら書くことが出来るか」が大切になる。

だからこそ、まずは多くのひとの生活を体験・知ることが必要となるし、自分が好きな人の言葉を日常的に吸収して、考え方や思想を磨いていくことも大切だと思う。

そんな山邊さんのお話は、文章を書くということだけではなくて、これからの多様化の時代を生きていく中で大切になってくることのように感じました。

(※画像はnote公式Twitterよりお借りしました。)

それにしても。本当に凄いセッションだったなあ…。アーカイブはYouTubeで配信されています!気になった方は、ぜひチェックしてみてください。個人的に、本当にオススメです!

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