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9月14日の朝にはいつも騙される。 ダンボ-ルを積み上げた6畳の隅でそう思う。 ついこ…
ひどく暑い まだ8時を廻ったばかりだというのに 夏の日差しはまるで真上から照りつ…
雨の季節、六月は僕の季節だ。 ここから、こころをはじめられたら、とてもいい。 六月一…
週1で新連載をはじめます。予定では70000字位の中編です。 noteでは初の試みですが、40-50話…
※単独作品ですが こちら の続きとしても楽しめます。 「真理恵、見ろ!きれいな夜空だ」 …
ボーリー刑事は毎朝珈琲を飲みながらラジオを聞く。 その日は電波塔の交信が盛んに行われてい…
友がオールトの雲を旅立ってから、どれぐらい経っただろうか。 深淵に浮かぶ星空の彼方に、彗星の巣はある。惑星になり損ねた塵たちの優しいゆりかごは、今日も祝福の残響で満ちている。 友は素晴らしい星の塵だった。清らかで透明な冷たさを持ち、体は大きく寛容であらゆるものを魅了し引き付けた。友の旅立ちの日、私はもう金輪際言葉を失ってしまうのではないかと思うほど、ありったけの祝福を友の背に叫んだ。それはとても喜ばしく、空しい瞬間であった。言葉を交わしたことはなかったが、私と友は誕生
8月がもうすぐ終わる。 今年は浴衣も着れなかった。 今年は花火も見れなかった。 …
2020年夏。世界中に不思議な光景が広がった。 クリスマスでも無いのに町の全ての皆がサンタの…
「お母さん知ってる? 夢の中でね、『夢案内人』に会えたら、好きな夢を見ることができるんだ…
花火大会の季節がきた。 ぼくはいつからだろうか、花火大会を見ていない。 だいたい気がついた…
八月の太陽が輝く、世界はキラキラしている。 雲一つない空に私は指でなぞるように文字を…
「鋼鉄心臓うさぎ」 うさぎを飼い始めた時に 強迫神経症の妻が呻く 蛇が来るから 蛇が来るか…