りんごの葉っぱ

読書記録多めです。学ぶは「まねぶ」(『論語』参考)。表現技法、語彙、文章構成…それぞれ…

りんごの葉っぱ

読書記録多めです。学ぶは「まねぶ」(『論語』参考)。表現技法、語彙、文章構成…それぞれが大事な要素です。好きな文章を「まね」ていく所存です。

記事一覧

7月9日

こんにちは☔️ りんごの葉っぱです🍎 ずいぶんとご無沙汰しておりましたが、私りんごの葉っぱは4月から晴れて社会人になりました🌷 初めての同期との交流だったり、 仕…

はじめて夜行バスに乗って気づいたこと

出雲行きの高速バスに乗った。 残念ながら、後ろの人が気がかりで、ほとんど背もたれを倒せないでいた。 よだれだらだら、だらだらよだれ。 寝ている間、こんなにもよだれ…

三浦しおん『舟を編む』を読みました

書き残すのを忘れていました😥 後半戦は、辞書の完成がまだかまだかと待ち遠しい気持ちでいっぱいだった気がします。 それぞれ仕事に懸命に取り組み、生活を支え合う2人…

高瀬隼子『おいしいごはんが食べられますように』を読んで

本書を読んで真っ先に思ったのは、 「これから一時、おいしいご飯が食べられなさそうだ」 ということだった。食べるとは…おいしいとは…当たり前に捉えていたことが、な…

小川洋子『博士の愛した数式』を読んで

終わりから10ページ前くらいだろうか。鼻につんと来るものがあって、頭の下に敷いていた羊の抱き枕まで涙のようなものが伝った。 この本は、80分しか記憶が残らない博士の…

浅井リョウ『正欲』を読んで

一般的な性欲の解消活動であるセックスではなく、変幻自在な「水」を欲の対象に捉える、佳道、八重子、大也たち。 それぞれは、多様性といいながら、水への欲はそこに弾か…

『ブラックボックス』の感想

ということを、サクマの刑務所生活を通して、改めて気付かされた作品だった。 ラストを読むまで、サクマの社会的地位がどんどん降下してく様子に、とても心が重たくなった…

7月9日

7月9日

こんにちは☔️
りんごの葉っぱです🍎

ずいぶんとご無沙汰しておりましたが、私りんごの葉っぱは4月から晴れて社会人になりました🌷

初めての同期との交流だったり、
仕事に慣れることに必死だったりして、
ついていくのでやっとでした💦

元気に社会人しておりますよ😊

ただ、試用期間も終わり、先輩方と同じ勤務時間になって、
最近は少し疲れが表に出てきてしまい、
まだまだだなと感じています。

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はじめて夜行バスに乗って気づいたこと

はじめて夜行バスに乗って気づいたこと

出雲行きの高速バスに乗った。
残念ながら、後ろの人が気がかりで、ほとんど背もたれを倒せないでいた。

よだれだらだら、だらだらよだれ。
寝ている間、こんなにもよだれが出ているのか。
頭蓋骨の重みで、歯を食いしばって寝ていた。
顎の不快感と唾液の匂いで1時間ごとに起きてしまう。

仰向けになって寝ることがどれほど幸せか。
仰向けになっても寝付けないことがよくあるが、やはり仰向けが人間には1番睡眠に適

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三浦しおん『舟を編む』を読みました

書き残すのを忘れていました😥

後半戦は、辞書の完成がまだかまだかと待ち遠しい気持ちでいっぱいだった気がします。

それぞれ仕事に懸命に取り組み、生活を支え合う2人には、穢れのないかっこよさ、そしてどこかほっこりするものを感じました。

そういえば、三浦しおんさんって、文藝春秋に連載されてますよね。たしか、半年か一年前か一年半前からのような。ネイリストが出てきたと思います。私は芥川賞受賞作品が掲

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高瀬隼子『おいしいごはんが食べられますように』を読んで

高瀬隼子『おいしいごはんが食べられますように』を読んで

本書を読んで真っ先に思ったのは、

「これから一時、おいしいご飯が食べられなさそうだ」

ということだった。食べるとは…おいしいとは…当たり前に捉えていたことが、なんだか少し気持ち悪いものに感じる。
また、自分は高校時代よくお菓子を作ってクラスに配っていたので、二谷や押尾みたいに嫌う人もいたかもしれないと思った。お菓子を配るということに今後少し抵抗感を抱きそうである。

それこそ、読了後の後味が、

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小川洋子『博士の愛した数式』を読んで

終わりから10ページ前くらいだろうか。鼻につんと来るものがあって、頭の下に敷いていた羊の抱き枕まで涙のようなものが伝った。

この本は、80分しか記憶が残らない博士のもとで働く家政婦とその息子(頭のてっぺんが平らなので博士からルートと呼ばれていた)の3人で過ごした日々を描いた作品となっている。

"博士"はかつては数学博士であったが、ある時交通事故に巻き込まれ、脳に障害が残ったために、大学での勤務

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浅井リョウ『正欲』を読んで

浅井リョウ『正欲』を読んで

一般的な性欲の解消活動であるセックスではなく、変幻自在な「水」を欲の対象に捉える、佳道、八重子、大也たち。

それぞれは、多様性といいながら、水への欲はそこに弾かれるものである社会に落胆し、公言することもなく、生きる意味を日々失っていく。

しかし、SNSや同窓会などをきっかけに、同じ水への欲を共有し合い、生きる活力を見出しはじめる。

そんなある日、清水ヶ丘公園で、水と戯れている際に、隣で催され

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『ブラックボックス』の感想

『ブラックボックス』の感想

ということを、サクマの刑務所生活を通して、改めて気付かされた作品だった。

ラストを読むまで、サクマの社会的地位がどんどん降下してく様子に、とても心が重たくなった。

しかし、ラストで、サクマは、

と気づく。

少しばかりではあるが、社会の生き抜き方に気づいた、サクマの成長を感じた。
(個人的に、「主人公の成長」という点で、宇佐見りんさんの『推し、燃ゆ』と共通しているように感じられた。)

「未

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