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【旅行記】大学生が千葉県鴨川市を旅行した話【一人旅】

2024年春。私は人生初(多分)の一人旅をすることにしました。

目的地を選ぶ上で重視したことは3つ。

  • 海鮮を食べられること

  • 温泉に入れること

  • 安く泊まれること

ということで紆余曲折あって、私は千葉県鴨川市へ旅行することにしました。


千葉県鴨川市とは?

鴨川市は歴史的には、日蓮ゆかりの誕生寺・清澄寺の門前町として栄えてきました。
一方、鴨川シーワールドや鴨川温泉郷で知られるリゾート地でもあります。
(参考:Wikipedia)

今回の旅行では、鴨川シーワールドおよび日蓮ゆかりのお寺を訪れようと計画しました。

1日目 安房鴨川の海岸、鯛の浦、誕生寺。

鴨川への往路には、高速バス「アクシー号」を使いました。
これは東京駅から鴨川市内に直通運行するバスです。

シーワールドのチケット付きの往復券を買えば割安だったのですが、
往復バスは味気ない気もしたので買いませんでした。

8時頃に東京駅のでかいバスターミナルを出発。

東京駅と鴨川市を結ぶ高速バス「アクシー号」。
アクシー号はレインボーブリッジを渡る。

バス内は賑やかでしたが車窓からの風景を眺めるまでもなく爆睡。気づいたら着いてました。


1日目①東条海岸をお散歩

10:30、鴨川シーワールドで下車。
この日は天気が良かったのですが、2日目はあいにくの雨予報。
そのため海岸の風景は1日目のうちに楽しんでおいて、屋内の展示も多いシーワールドは2日目におあずけにすることにしました。

亀田病院近くの海岸風景。

楽しそうにシーワールドへ向かう家族連れを横目に、東条海岸沿いをお散歩することにします。
砂浜へ出る道を探して、バスを降りた国道をしばらく歩くと、
亀田病院の近くから出て海岸をずっと沿う細道を見つけました。

海岸沿いへ続く細道。左には夜長川。
太平洋へ流れ込む夜長川。

海岸沿いの細道をずっと歩き続け、時々砂浜に出てみたりしました。
天気がよかったので気持ちよかったです。
砂浜は最初は流木が多かったですが、鴨川シーワールドの裏あたりは綺麗で水遊びをする子どもも見られました。

海沿いの細道。
シーワールドホテルの裏側が見えた。

途中、工事中で通れない箇所があったので国道へ戻りました。

シーワールド付近の国道

せっかくなら東条海岸に隣接する横渚海岸も見たかったので、
国道から出る「海岸プロムナード」を通って再び岸側へ向かいます。

右は海岸プロムナード、左は待崎川。
海岸プロムナードと横渚海岸。

海岸は開けていて綺麗でした。
日本の渚百選に選ばれているだけありますね。
参考:鴨川市公式ホームページ

歩き疲れたので、安房鴨川駅の待合室で15分ほど休憩。

安房鴨川駅。
安房鴨川駅の待合室。暖かかった。


1日目②お昼ご飯は「CAMA Kitchen」

安房鴨川駅を出ると、もうしばらく営業していないであろう店が建ち並ぶシャッター街がありました。

安房鴨川駅付近。

かつてはもっと栄えていたのでしょう。
少し歩いてレストラン「CAMA Kitchen」へ向かい、昼食をとりました。
CAMA Kitchen | 千葉県鴨川市 | 窯焼きピザ・ハンバーガー・創作料理
ちなみに下の写真は一番おすすめの鴨川バーガーです。

私は980円のハンバーガーに+300円でドリンク、+270円でポテトをつけました。
お肉の味がするお肉と、トマトとレタスとケチャップが入っているシンプルなバーガーでとても美味しかったです。
ボリュームの面では、ポテトとドリンクとのセットで丁度満腹という程度でした。
私は女性なので、男性であれば通常のハンバーガーでは少し物足りないかもしれません。
個人的にはたくさん食べて歩き回るのは辛いので、助かりました。


1日目③安房小湊、鯛の浦

昼食を食べ終わって13時頃お店をあとにし、安房鴨川駅へ戻りました。

とここで、安房小湊の「鯛の浦遊覧船」の最終便が15:20であることが判明…。
鯛の浦の鯛は国の特別天然記念物であり、遊覧船から鯛を見ることができるのです。
参考:鯛の浦遊覧船|日蓮聖人ご誕生の地(南房総・鴨川市)

他にも行きたい場所がありましたが、直接安房小湊駅に向かわなければ間に合わなさそうです。
翌日の雨予報を考えれば、この日は遊覧船に乗れる最後のチャンス。
結果的に、14:30に安房鴨川駅を出発する外房線に乗って、安房小湊駅へ向かうことに決めました。

というわけで予想外の、1時間半の待ち時間が発生…。
暖かい待合室にいるとすごく眠くなってきて、宿に直行したい誘惑と戦っていました…。

14:30の電車に乗りました。

外房線。

安房小湊駅で下車し、鯛の浦遊覧船の乗り場へ歩いて向かいます。
安房鴨川駅前とは一転して、質素で自然豊かな港町の雰囲気です。

安房小湊駅前。「鯛」を全面に押し出している。
安房小湊の海岸。海と山に挟まれた地域であることが分かる。
安房小湊の漁港。

鯛の浦遊覧船の乗り場に着き、チケットを購入。

鯛の浦遊覧船乗り場。
チケットは1,200円だった。

出港までの時間を資料館で潰しました。

資料館。部屋が薄暗い。多分曇りの日は何も見えない。
資料館からの景色。
鯛の御神輿がある。

そしてついに出港時刻の15:30になり、船に乗り込みました。
遊覧船の乗る部屋は低く、ガラス張りになっています。
出港するとスピーカーから大音量の演歌とガイダンスが流れ出しました。
船はまあまあ揺れ、船内には船酔い用のビニール袋が備えられています。

遊覧船内のようす。

鯛が見えるスポットに到着すると船は停まり、窓を開けることを促されます。
船員の方が餌をやると、鯛が集まってきました。

分かりにくいが、鯛の影が見える(?)

鯛の浦の鯛は古くから日蓮の化身と信じられ、漁獲は行われません。
また、鯛の浦の鯛の不思議な点は、遊覧船からも見えるように、浅い海を群れで泳ぐことです。
鯛は基本的には群れで泳ぐことも浅海を泳ぐこともしないので、
鯛の浦の鯛は特別とされているのです。

鯛を見た後、遊覧船は大弁天島・小弁天島および蓮華ヶ淵に近づいたのち、
乗り場に戻っていきます。

遊覧船からの景色。


1日目④誕生寺

遊覧船乗り場の近くに、誕生寺があります。

誕生寺総門。

誕生寺は日蓮の生家跡に建てられた、日蓮宗大本山の寺です。
(参考:Wikipedia)

特に圧巻だったのは、「仁王門」です。1706年に建立されて、誕生寺で唯一宝暦の大火を焼け残った力強さを感じました。
(参考:HOME | 千葉県鴨川市 大本山小湊誕生寺 公式サイト

仁王門。遠くから。
仁王門。近くから。

ところで、鯛の浦では鯛の漁獲が禁じられていますが、
意図せず鯛が死んでしまうこともあります。
誕生寺にはそんな鯛を埋葬した、鯛塚もありました。

鯛塚。「妙の浦タイ之墓」と書かれている。

祖師堂に入ってお賽銭を投げ、合掌しました。

祖師堂外観。
祖師堂は6時~16時の間、開いている。
祖師堂内部。


1日目の夜~2日目の朝 「吉夢」

誕生寺を見終えると、16時すぎ。
疲れもたまってきていたので、誕生寺の近くの宿へチェックインしました。

満ちてくる心の宿 吉夢

今回宿に選んだのは、「満ちてくる心の宿 吉夢」です。
千葉県鴨川市小湊温泉の旅館 | 満ちてくる心の宿 吉夢 【公式】

吉夢外観。

私が泊まった時の情報は、以下の通りです。
プラン:朝食付
価格:8,450円
客室:眺望なし、風呂なし、洗面所・トイレ・テレビあり

決め手はなんといっても、「天空庭園風呂」です!
8,450円で泊まれて、なおかつ小湊温泉の露天風呂に入れるという点が魅力的でした。

チェックインすると女性用アメニティをいただきました。

女性用アメニティ。内容はクレンジング、洗顔料、化粧水、乳液。

通路を通って客室がある別亭へ行き、部屋に入ります。
お部屋はベッドが2つある綺麗な洋室でした。
また、作務衣が用意されています。

客室のようす。ベッド。
お菓子3点と水が用意されている。
洗面台。木目調で、綺麗。

とりあえずお菓子を食べ、ベッドに横になるとそのまま眠ってしまいました…。


夕食は「浜っ子」

目が覚めると18:40。

夕食の場所は色々と考えてはいましたが、ここは素直にチェックイン時におすすめされた居酒屋「浜っ子」にすることにしました。

席はカウンターのみ。生ビール(700円)を頼みました。

初めてさんが焼きを食べ、あまりのおいしさに感動しました。
お茶漬けも、漬物といくらと鮭が入っていて美味しくお腹も満たされました。
このお店は元々おにぎりとお茶漬けのお店だったとのことです。
また、サービスでさざえや伊勢海老の煮付けも頂きましたが、
サービスには勿体ないくらいの味で、とても美味しかったです。

最終的にお会計は3,800円となりましたが、大将や他のお客さんともお話ができ、食べたことないような美味しい海鮮を食べられたので値段以上の満足感でした。

あと、浜っ子で人生初の泡式トイレを体験しました。


夜の散歩、天空露天風呂

「浜っ子」を出ると、港を散歩してコンビニへ立ち寄ります。
コンビニではお酒とおつまみを買いました。
鴨川の地酒「腰古川」も買ってみました。

宿へ戻ると21:30。
大浴場の利用は23:00までだったので、すぐに準備して浴場へ向かいました。

洗い場には、ピーリングジェルやパック用のミルクも備えられていました。

まず9階の内風呂で体を温めます。
内風呂からも港を見ることができました。
その後、階段を上がって10階の露天風呂に向かいましたが、道中は極寒。
冷たい風にあたりながら熱いお湯に浸かることができる露天風呂は、とても気持ちよかったです。
露天風呂は温度が高めのものと低めのものがありました。
そこでまず熱い風呂で温まった後、ぬるめの風呂に30分くらい浸かり続けました(幸せ)

満足して脱衣所へ戻ります。
洗面所には雪肌精の化粧水と乳液とクレンジング、ヘアリキッドやアウトバストリートメントといったアメニティが充実していました。

部屋に戻ると、コンビニで買ってきたたこわさを食べながらチューハイを飲みました。
すぐ眠くなってしまったので、地酒は開けずに持ち帰ることにして、就寝しました。

コンビニで買ってきた晩酌セット。


朝風呂、朝食

2日目は朝5:30に起床。
明るい時間にも露天風呂に入りたかったので、再び大浴場へ向かいました。

内風呂で温まってから外へ行きましたが、ありえないほど寒い。
露天風呂からは港がよく見えます。
風が強かったので、お風呂に波が立っていました。
また、内風呂と同じ9階にも小さめの露天風呂があったので、入りました。
こちらの方が港との距離が近く、温度もちょうどよく感じました。

7時になるとバイキング会場へ。
お米とアサリの味噌汁に、ひじき、ひじきそば、サラダ、ポテトとウインナー、鴨川の温野菜、だし巻きを取り、フイチという地魚のお刺身もつけました。
デザートは焼プリンとキウイのパンケーキにしました。

吉夢の朝食バイキング。

私は朝あまり食べられないので、大体バイキングは食べたいものを厳選して少なめにとるのですが、
ここのバイキングは美味しそうな物が多くてたくさんとってしまいました。
サザエカレーも食べてしまいました。

吉夢の朝食。サザエカレー。

部屋へ戻って歯を磨いて支度をし、チェックアウト。
ホテルの方に、駅まで車で送ってもらいました。

2日目 鴨川シーワールド

防災無線では暴風波浪警報が出ているというアナウンスがありました。
強風が吹いています。

11:30に安房小湊駅を出る電車に乗って安房鴨川駅へ到着。
そこからまた12:10に駅を出る無料送迎バスで、シーワールドへ向かいました。
水族館TOP|鴨川シーワールド-東京・千葉の水族館テーマパーク

メインゲートを入るとまず、「エコアクアローム」という館内展示があります。
ここでは川から海にいたる環境を、再現しています。

アマガエル。かわいい!
コウイカ。かわいい!
ホシエイ。左の個体はアルビノ。
タカアシガニ。でかい!

Kurage Lifeという館内展示が続きます。
クラゲの美しさを強調し、「映え」を意識したような水族館の展示は近年多いみたいですね。

ミズクラゲ。きれい!

地理的には少し飛びますが、シャチのショーの時間が始まったので「オーシャンスタジアム」へ。
人なつっこくてかわいかったです。

シャチのショー。

ショーが終わると少し戻って、
熱帯のサンゴ礁を再現した「トロピカルアイランド」の展示を見ます。

イソギンチャクとクマノミ。

その後少し屋外を歩くと、「ポーラーアドベンチャー」をはじめとする極圏の環境を再現した展示や、「ロッキーワールド」という太平洋を再現したエリアに到着します。

ペンギン。かわいい!

というわけで一通り鴨川シーワールドを回ったのですが、
雨だったこともあり非常に疲れてしまいました。

本当は他にも行きたいお寺や景勝地があったのですが、
あまりに疲れていましたのでシーワールドを最後に、外房線で帰路につきました。


感想

初めての一人旅

自分の体力の問題や、予想以上の電車の少なさによって、
計画していたほど色々なところを観光することはできませんでした。

しかし、一人旅だったので計画通りにいかなくてものんびりできました。
普段の忙しい日々を一瞬ですが忘れることができたので、ストレスが吹き飛んだ感じがしました。
私の精神衛生の維持には一人旅が必要だったんだ・・・!!とまで感じました。


鴨川市の印象

鴨川市はシーワールドなどの観光スポットがあり、海水浴場や温泉もたくさんあります。
しかし、行ってみると電車は少なく、人もあまり多くないのでのんびりすることができます。

今回の旅行で一番印象に残っているのは鴨川の海岸や小湊の港を散歩したことですね。
特に小湊は自然に囲まれて宗教的にも重要な地域であり、
その雰囲気がとても心地よかった
です。

これをお読みになっている方も是非、忙しい日常から一旦離れて温泉に入りに行きましょう!
私も残念ながら行けなかったスポットがたくさんあったので、またリベンジしたいです。

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りりんご
貧乏学生ですので少額でも応援いただけますと跳ねて喜びます……🙏