欧州20カ国も旅しちゃった、超濃密な1年間<前編>
思えば滞在中の1年間は、いろいろな国に旅行しました。数えてみたら20カ国。なんとアクティブな1年だったんだ。ということで、旅の振り返りをしてみることにしました。
今回は、20カ国の中からピックアップした定性的な「旅の思い出」を綴らせてください。
2023年に訪れた20カ国
チェコとドイツを行き来したり、リピった国も考えると、足に羽根がついているかのように旅を続けた1年間でした。
これだけ旅行をしていると金銭感覚を疑われそうですが、普段は本当に質素な生活です。8時から19時までみっちり仕事、食事は毎日自炊で、持ち物は少ないです。海外では友達も少ないので、交際費もあまりかかりませんでした。笑
何より欧州内だと高速バス(Flixbus)が通っているので、時間さえあれば安価でどこでも行けてしまいます。
そんな私がお勧めする国を、現地で撮った写真と共ににご紹介します!
自然を堪能するなら、スロベニア
シェアハウス生活にうんざりしかけていた時に、「チェコ人が夏休みに行くのはスロベニア」と聞き、次の週にバスを取って行きました。深夜にプラハをでて、早朝に到着。山奥だからか、朝夜には雨が降っていました。湖の周りを歩いたり、お城に登ったり、泳いだり。みんな思い思いの休日を過ごしていました。ボートで真ん中の教会まで行くこともできます。何より水の透明度が凄すぎる。シャッターを切る手が止まりませんでした。
学んでから訪れるべき、ポーランド
欧州にいるのだから、アウシュビッツ・ビルケナウを見に行かなくては!と思う方とは良きお友達になれそうです。流石に1人で行くのは勇気が必要でしたが、思い切って行ってみました。
この旅では、プラハから寝台列車でクラクフまで向かいました。まるでハリーたちがホグワーツに行くときのようなコンパートメントで、ワクワクしつつ、落ち着いて寝ることができました。こちらも早朝についたので、ホステルがあくまでの時間、旧市街広場をぶらぶらしたり、カフェで朝ごはんを食べたりして過ごしました。
アウシュビッツは、ビルケナウ収容所とヴィエリチカ岩塩坑をセットで回るツアーを申し込み、1日で回りました。15名ほどの団体でマイクロバスに乗って、まずはヴィエリチカ岩塩坑に向かいます。
昔は海の中だった場所。今でも天然の塩が出続けているらしいです。塩でできたシャンデリア、世界一深いところにある2年先まで予約が取れない結婚式場など、興味津々でした。夏でも結構寒かったので、行かれる方は防寒をしっかりしてくださいね。何よりこの教会が3人のポーランド人によって作られたというのが衝撃でした。人間ってこんなこともできるんですね。すごい。
そこから2時間ほどかけて、アウシュビッツへ向かいました。アウシュビッツの感想は「衝撃」の一言に尽きます。亡くなった方の靴や服、鞄が展示されていました。そして髪の毛も。当時女性の髪の毛は遺体から切り離されて売られたそうです。髪の毛だけは撮影禁止でした。拷問室や、寝床、処刑場などを見て回りました。ガス室にも案内されました。犠牲になった幾千ものユダヤ人の方々が、じっとこちらを見ているような、そんな気がしました。正直、その厚く重苦しい空気に耐えるのがやっとでした。noteの一項目とするのには重すぎる内容なので、この程度にしておきます。チェコに帰った後も、しばらく引きずりました。立て続けにトラブルが起こったり、しっかりとダメージを受けたんだと思います。
少し切り替えて。アウシュビッツはクラクフという街から行きます。個人的にはここでの観光もハイライトになりました。ユダヤ人街のカジミエシュというエリアで蚤の市をみたり、ヴァヴェル城をみたり。その後ホステルで同じ部屋だった子と美術館でばったり会い、その後一緒に観光して、夜ご飯にピエロギを作りました。ひとり旅の醍醐味です。
あー、濃い旅だったな。価値観がアップデートされたと思います。ありがとう、ポーランド。ありがとう。クラクフ。
モンテネグロで東欧に触れる
クロアチアから日帰りで行ったモンテネグロ。かなり渋くて、旅!感がありました。
こちらでのネット環境は楽天モバイルのSIMフリーで問題なく生活できているのですが、なんとここだけは繋がりませんでした。 欧州旅行しまくって初めての経験でした。そして、パスポートコントロールもかなり手こずりました。国境近くまでバスで行って、一度下され、警察に本人確認され、またバスに乗る。これだけで45分くらいかかりました。国境に野生のロバがいたのも面白かったです。
Kotorという街に行きましたが、ここはリアル魔女宅でした。クロアチアもモデルになった街として有名ですが、だいぶ観光地としてひらけています。リアルな東欧に触れたい方は、モンテネグロまで足を伸ばしてみるのもおすすめです。
やっぱりスペイン料理は正義
スペインは、バルセロナ、マラガ、ミハス、サンセバスティアンに行きました。どこも料理は大正解!中欧に住んでいる日本人としては、魚介が美味しいということだけで幸せです。バルセロナでパエリアを食べてサングリアを飲むのもよし、サンセバスティアンでバル巡りをするもよし。ハモンセラーノをビールに合わせるのも贅沢です。
同じ海鮮でもヘルシーなものはあまりないですね。めちゃめちゃ脂質…でもいいんです。美味しい料理は人を豊かにしますから(色んな意味で)スペインは4都市に旅行しましたが、いつも良い天気に恵まれていました。欧州の肉+イモ料理と悪い天気でメンタルがやられたらスペインに行きましょう!
ノルウェーでオーロラチェイス
年末にはノルウェー、フィンランド、エストニア、フィンランドの順で北欧を回りました。目的は「オーロラを見る」こと。5時間のチェイスをしたものの、残念ながらオーロラを見ることはできませんでした。正しく言うとモヤのようなものは見えましたが、iPhoneを通すと何かがモヤッとしているのがわかる程度で、インスタで見るようなアクティブなものは見れませんでした。
それでも行って良かったと思えたのは、雄大な自然に触れられたからです。トロムソという北極圏最大の街を訪れましたが、空気が澄んでいて幻想的な景色に出会えました。日の出が1日に1-2時間という、極夜の時期に行ったので、太陽のありがたみも感じました。
また、オーロラツアーとは別にWhale watchingにも参加しました。野生のクジラに会いに行こう!というものです。フェリーで向かった先はなんとアイスランドよりも北のラインフィヨルド。驚くことにこんな僻地にも7名の居住者がいるらしいです。クジラにおやすみが言える生活、うーんちょっと怖すぎます。
野生のクジラは何度か見ることができました。結構感動ものです。ただ、この日はかなりの悪天候。復路は大荒れで、フェリーが下から突かれるように揺れました。200名ほど乗客がいましたが、子供は泣き叫び、多くの人がエチケット袋に顔を突っ込み(私もそのうちの一人)係員が嘔吐物を回収するといった、なかなかの地獄でした。自然に人間が足を踏み込むことの代償だと、そう言い聞かせました。
かなり長くなってしまったので、前編はここまで!
読んでいただきありがとうございました😊
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