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34歳にして初めて身につけた本当の片づけ

最近、近藤麻理恵さんのYouTubeにハマって、昔読んでいた著書を改めて読むようになった。

(↑これは最新刊。でも、私は最初に書かれた一番上の本が一番好き)


私は小さい頃から「片づけは苦手」という意識が染みついている。

何度片づけてもリバウンドする。

これまで片づけに関する本は数冊読んだ。これとか↓

でも、時間が経てば必ずリバウンドする。

もうそういうものだと半ば諦めていた。

でも、この本を読んで、自分が「好きだな」「嫌いだな」と思うものをもっと大切にしようと思った。

色々と考えた所、私は雑然とした所、人やものであふれている所などが嫌いで(ex.満員電車、有象無象の人がいるオフィス)、

広々として、すっきりとした空気を感じられるような所が好きなようである(ex.山、だだっ広い公園)。

そう思うと、今仕事以外のほとんどの時間を過ごす家が雑然としているのは、私の理想に逆行していることになる。

これではダメだと思ったのと、近藤麻理恵さんの本は他の誰よりも片づける気にさせてくれる本だったので、一念発起して近藤さんが説く「一気に、短期に、完璧に」片づけようと思った。

1.片づけのコツ

近藤麻理恵さんの本でここ最近、一気に片づけられた。

私の片づけの多くは近藤さんに影響されているが、それまで何冊か読んだ本や勝間さんのYouTubeの片づけ編による影響もMixされている。

私が色んな方の良いとこどりで掴んだ片づけのコツを2つまとめたい。

①一旦全部出してから収納する。

近藤さんの本は片づけは部屋別にするのではなく、もの別にすることを推奨している。

順番も「服→本→書類→紙→小物→思い出品」と決まっている。

近藤さんはものが「ときめくか」で残すか捨てるかの判断をしていて、服や本はときめきがわかりやすいので、片づけが苦手な人でも着手しやすい。

あと、大事だと思ったコツは

「一旦全部出してから収納する」

というものだ。

ありがちなのは、最初はものを全部出そうとするが、途中、収納スペースができたと思ったら、収納を始めてしまう。

そして、収納も始めていたところ、まだ奥に眠っているものを取り出したら、「あ! これさっき収納したアレとアレの間に入れたらいいけど、もう収納してしまったからまた位置ずらさなあかん…」みたいなものがゴロゴロ出てきて、次第に思考が追いつかなくなってきて、

「もう片づけ無理!」

となる。

近藤さんはそのようなことがあるから、「1種類のものを全部出しきってから残す捨てるの判断をして収納する」ことを推奨している。

私も本の片づけをした時の写真を撮ってみた↓

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本は色んな場所にあったが、全て取り出して、1か所に置く。

まず、「こんなにあったのか」と驚く。

そこで残すもの、捨てるものを選んでいく。

捨てるものは36冊もあった。

残すものを見ていると、収納でどれぐらいのスペースが必要か一目瞭然だ。

また、残す本をジャンル別で分けたら、どんなジャンルの本が多いのか、自分は今何に関心があるのかと、ちょっとした自己分析にもなる。


これは仕事にもつながると思った。

私の仕事はいつもスケジュールであふれている。

当日中にできないものの方が多い。

だから、優先度が高いものからやるようにしているが、以前は

「今の地点って全体の何%できているの?」

と思っても、全体を把握できないまま、時短勤務のためタイムオーバーとなり、

「あぁ、今日も全然仕事できなかった…」

とボヤっとした感じで毎日落ち込んでいた。

最近、あまたあるスケジュールの全体から把握することによって、

「今日は優先度の高いこれとこれは絶対にやって、後はここまでできたらいいな~」

と1日のスケジュール感がつかめるようになってきた。

(スケジュールが多すぎて全体をつかむだけで午前中が終わるときもあるけど…)

これは「Joy at Work」にも書かれていたが、全体を把握するのは「シングルタスク」につながり、人間はマルチタスクには向いていないから、全体を把握してから仕事に取りかかることが重要とのことだった。

「マルチタスク」って色んな人が良くないと言っているが、

私の仕事は自分の仕事をやろうとしても、他の人あての電話がひっきりなしにかかってくるので、自然とマルチタスクになり、どうしようもできないよと思っていた。

でも、全体を把握することで、「自分は今どんな状態か」を知ってから一つ一つの仕事に取りかかる方がかえって効率的なのだ。

片づけも仕事も同じ要領なのか…。

②ときめくもの×今使っているものだけを残す。

「ときめくものだけを残す」とは近藤さんの基本のメソッド。

「今使っているものだけを残す」とは勝間和代さんが仰っていたこと。

近藤さんの「ときめくもの」という観点で見ると残ったものも、勝間さんの「今使っているものだけを残す」というフィルターに通すと残らない。

逆に、勝間さんの「今使っているもの」として残ったものも、近藤さんの「ときめくもの」というフィルターを通すと残らない。

お二人の残すものの基準をかけ合わせると、自分にとって本当に必要なものがかなり厳選されていった。

2.片づけで気づいたこと

①使わないものを捨てたら新しいものが入ってくる。

これは片づけ本の中ではよく言われることだが、私は

「そんなスピリチュアルっぽいことある?」

と半信半疑だった。

でも、昔好きだったけど、今は読んでいない作家さんの本を捨てると、

「興味のある本はどんどん読んでいこう!」

という気持ちになぜかなって、ケチケチ根性の私だったのに、少しでも興味を持った本は中古などでも注文するようになった。

で、読んでみて、文章があまり好きではないな、と思ったらまた手放して、好きな本にどんどんのめりこんだり、関連する本を読んだり…

自分の好きなことをより深く掘り下げられるようになった。

②ものを生きているように扱うと、片づけの感度が上がる。

近藤さんはものを生きているように扱う。

それは他の片づけ本では見たことがなかった。

服もきちんと畳むことに重きを置いたり、ものが変な姿勢?でぎゅうぎゅう詰めになっているのはかわいそうと書いていたり…

最初、私はそういう発想になったことがなかったので、戸惑ったが、

服の畳み方を書いている通りに丁寧に畳んでみたり、

ものの立場になって考えてみたら、

「ものからしたらこんなぐっちゃぐちゃに入ってるの、イヤよな」

と思ったり、

今までちょっと遠くの場所にものを置きたい時、投げる時もあったけど、

投げたらかわいそう(ていうか失礼だし行儀悪い)と思ったりして、

ものを丁寧に扱うようになった。

すると全体的な家事の時間は増えるが、ものはときめくもののみ残しているので、ものと向き合う時間っていいなと思えるようになった。

③片づけをすると人生のビジョンが見える。

ときめかないもの、今使っていないものを捨てて、部屋がすっきりすることで、念願だった「広々とした」部屋ができ、

「自分ってこういうものが好きだったんだな」と改めて思う。

また、「物置になっていた部屋をもっとすっきりさせて、こういう素材の仕事机とか置いて、家で仕事ができるようになったらいいな。もう大人だけど、自分だけの勉強部屋みたいなのが欲しいな」

とこんな部屋にしたいというビジョンから人生のビジョンまで発想がつながった。

よく「片づけで人生が変わる」と言う人がいて、これも半信半疑だったが、

「一気に、短期に、完璧に」することで、人生のビジョンまで見えると、実際に変わっていくんじゃないかと思った。

片づけは一種の自己啓発だ。

現在の私はまだ少し片づけが残っているが、速やかに終わらせて、自分の人生のビジョンがもっとクリアになったらいいなと思う。




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