mBaaS的な公式LINEの使い方
iPhoneアプリとの補完として公式LINEが使われるケースが増えています。当然、公式LINEでは実装出来ないような機能もありまして、特にゲームはその傾向が強いです。
そこで、メイン機能はスマホアプリ、マーケティング施策は公式LINEという棲み分けを作って併用することは有用です。この場合、公式LINEはmBaaS※的な役割を担うことになりそうです。
※mBaaSとは、アプリでよく利用される汎用的な機能(プッシュ通知、広告配信等)をクラウドから提供するサービスです。あらかじめ開発された機能をAPIで呼び出すだけで利用できるので、バックエンドの開発を省くことが出来ます。
先日、このようなお問合せを頂きました。
「子供向けミニゲームのプラットフォームをスマホアプリとして運営しており、ユーザー数は数百万DLされている反面、ユーザー情報を取得する仕組みをアプリ内に持っていない(それゆえにDL数が伸びた)。アプリの利用状況を取得した上で顧客との双方向コミュニケーションが出来ないか。それをアプリ上に作る選択肢もあるが、その部分はLINEを使う、ということは可能?」
結論から言えば可能でして、概ね、こんな実装イメージになります↓
・スマホアプリ上ででユーザー情報(年齢や性別、都道府県など)を取得する仕組みとLINEログインを実装します。
・LINEログインボタンを押すとLINEアプリが立ち上がり、LINEログインや友だち追加を許可すると、上記のユーザー情報と一緒にLINEのアカウント情報がLタグに入ります。
・スマホアプリの利用状況(どのゲームをいつタップしたか、何回タップしたか等)をLタグで取得する為のAPIをスマホアプリ側に用意してもらいます。
・後は、アプリの利用状況に応じてLタグ上でタグやオーディエンスを作ったりして、メッセージ配信やリッチメニューの表示切り替えを行います。
LINEだけで基幹機能を構築する、という手法だけでなく、このようなセカンドポジションとしてのLINE活用も提案していければ幸いです。ありとあらゆるアプリで同じことが出来るので、ガラパゴス日本においてこの市場規模はそれなりに大きいと考えてます。