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ツイッターの「病み垢」界隈は業者の集まりになってるの?

最近、Twitterの「病み垢」界隈を覗き見た。

Twitterを始めて5年ほど経つが、私が病み垢に持っているイメージは

・自傷行為の画像や動画を流してBAN
・メンヘラメイクの自画撮りでフォロワー増やして承認欲求を満たす
・ひたすら「死にたい」とつぶやく

…などのステレオタイプなもの。
そしてそのメンヘラ女子に群がる、出会い目的の男たちで「病み垢界隈」は形成されていると思っていた。

しかし初めて実際に垣間見た「病み垢界隈」は、
「#病み垢とつながりたい」
などの「繋がる系タグ」をインスタばりに大量に付けて発信し、Bio(プロフィール)には患っている精神病と、服用している薬が文字数制限いっぱいまで並べられたアカウント群だった。

思っていた病み垢と全然違う。

まるで意識高いビジネスアカウントや、それを装った商材詐欺、副業詐欺アカウントと同じように見えた。

そして病みアカ同士でフォローし合い、いいね・RT・リプライで発信力を高めあっているようだった。そんな所も詐欺アカウントの手法に似ていた。

スマホゲームの「荒野行動」や「フォートナイト」界隈で子供相手にプレゼント企画(詐欺)をやってフォロワーを増やす、ゲーム実況者風詐欺アカウントの手法にも似ていた。

騙す気がだだ漏れ出ている下手な業者感。

それらの病み垢?から発信されるツイートは、
「今日も頑張ろう!」
「今日は〇〇ができた!つかれた〜」
「辛かったけど、どこどこへ行けた!」
といった前向きなものが多い。

そういったツイートに、お互いにいいねをし合い、お互いにリプライで労いを送りあっている。本当に、詐欺アカウントと全く同じ。

一見すると病み垢同士で寄りあって、前向きなやり取りをしているように見えなくもないが、

・女の子のイラストアイコン、または顔が見えない自撮りを使ったアイコン
・テンプレの存在を感じるほど似通った文章
・使っている顔文字や装飾文字が同じ

そしてなにより、どれもこれも出来て半年以内のアカウント。

違和感を持たない方が難しい。

そういったアカウントの中に、まれにプロフに病名や薬の羅列もない、ぶっきらぼうなアカウントが混ざっている。
それらは数年前からあるアカウントで、恐らくこういうのが業者じゃない本物の病み垢なんだろう。


じゃあなぜ病み垢界隈にこんなに詐欺業者(と思われる)がいるのか。

なんでも病み垢、メンヘラ女子は想像以上にモテる…というか、男が見下しながら説教しながら、または相談に乗るふりをしながら、とにかく沢山寄ってくるらしい。

メンヘラ女子に限らず、気が滅入っている女性や劣等感がある女性につけ込むのはよくある手口。

「どしたん?相談乗るよ?」と言って体だけ目当てに女性に近づく男がテンプレ化しているが、特に病み垢の女性はターゲットにされやすいらしい。
地雷系メイクの子がネットでは特に人気なのも影響しているようだ。

それを詐欺業者は逆手に取り、
「メンヘラ女子に近付こうとする男を騙して搾取する界隈」
となっているようだった。もちろん詐欺メンヘラ女子アカウントの中身は男。ネットにあふれる可愛いメンヘラ女子の画像をつかって偽っているだけ。

ただそんな業者だらけの病みアカ界隈の中にも、さっき書いたぶっきらぼうなプロフアカウントのような、純粋に自分と同じ辛さを抱えている人と、本当に繋がりたい人はいるようだった。
そういった本物の病み垢は基本的に男からのフォローやDMをNGにしている人が多かった。

詐欺アカウントが、そういった本当に鬱や悩みを抱える人たちの、純粋なコミュニティ形成の障害になっているのが問題に思えた。

また、鬱な人を相手にした「励ましツイート」みたいなものでフォロワーを増やすタイプのインフルエンサーもいるようだった。
前にFFの人が鬱傾向になっていた時、そういった類アカウントに捕まって「励ましツイートみたいなもの」が大量にRTで回ってきていたが、どれも陳腐というか、本当に鬱な人には微塵も響かない浅くて使い回された言葉ばかりだった。

さらには、鬱でなにもできない、精神病のせいで何も上手くいかない人生…と日課のように鬱ツイートを発信しながら、がっつりアフィリエイトまみれの鬱情報ブログ、サイトを運営しているアカウントもあった。Twitterで集客しているらしい。

最近見た東京大学によるHSPの研究結果か何かで、最後の締めくくりに、

「鬱な人、悩んでいる人、病気の人を騙して儲けようとする詐欺」

が、「鬱」や「HSP」が広く知られるようになってから急増していると警鐘が鳴らされていた。

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