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コーチの方々は↑のようなことを指導中に選手に思うことはありませんか?

僕も所属しているチームのコーチによく相談されます。


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コーチとしては、その体幹の弱さや筋力のなさがプレーの質を下げてしまい、チーム力に影響し、試合結果に影響するから改善したいという意味合いで相談されているものだと思っています。

実はこのコーチの悩み、ストレングスコーチが貢献できる部分がとても多いのです。

多いのですが、1個重要なことがあります。

何か?

それは
「体幹が弱い。筋力がない。」は選手のどのプレイを見て、どういう結果になっているからそう思っているのか?をしっかり深ぼること。

ちょっと考えていきましょう。

例えば女子選手

動作:3ポイントシュート
結果:届かない
コーチの評価:筋力がないからシュートが届かない

男子選手

動作:相手とのコンタクト
結果:吹っ飛ばされる
コーチの評価:体幹が弱いから当たり負けする

といった感じで評価に至った経緯をしっかりと把握することが大事です。

ここでこのヒアリングをせず、状況が整理できないと、
筋力がない→「スクワット、腕立て伏せなどの筋トレをもっとやろう」
体幹が弱い→「プランク系をやりまくろう」

という何ともありきたりすぎる解決策(?)に飛びついてしまいます。

コーチの方々がそういったトレーニングを解決策として思いつくのは全然問題ないです。

が、しかし。トレーニングの専門家であるストレングスコーチがそういった解決策に一目散に飛びついてしまうのは少々問題あり。

コーチからそういった悩みをヒアリングしたら、そこに加えて確認しておきたいことがあります。

それは何でしょう?

そのシチュエーションでの選手の実際の動き、です。

先の例でいうと、
1.3ポイントシュートが届かなくて、コーチに「筋力がない」と評価されていた選手の実際のシュート

2.相手とコンタクトしたら簡単に吹っ飛ばされてしまう選手の実際のプレイ

場合によっては実際の練習の中でのプレイを見た方がいいです。特に↑の2なんかは。

それを見た上で、動きの分析。

分析ポイントとしては、

・重心はどこら辺にありそうか?
・可動域は足りているか?もしくは過剰か?
・反応速度は?
・力を出すタイミングは?
・関節の角度は適切か?
・姿勢はいいか?
・力の出し方は適切か?
・足のつく位置は適切か?

などを実際のプレイを見て、分析します。

断言します。

ほとんどの選手が体幹の弱さや筋力のなさを改善する前に、改善することがたくさんあります。

例えば、シュート。

届かない!といって多くの選手がやってしまう動作が「深くしゃがみすぎる」というもの。

そして、力一杯ぐいーーーんと伸び上がってシュートを放つ

一見理にかなっていそうですが、これだと大きな力は実は出ません。

実はシュートは軽くしゃがんで、下からの切り返しを速くした方が脚から(もっというと地面から)大きな力が体幹を通じて上半身、肩→肘→指先と力が流れ、最終的にボールに伝わります。

大まかなフォームはコーチが介入するものなので口出しはしませんが、こういった感じで力の出し方を再教育する、動きすぎているものを逆に抑えるだけでもパフォーマンスは改善します。

ぜひ、コーチの方は選手の動きを見て
「体幹が弱い?」「筋力がない?」
と思うことがあったら上述したような分析もしてみてください。

そして、わからないことがあったら身体の専門家、ストレングスコーチに相談してみてください。

では!

参考セミナー

「当たり負けしない身体の使い方」

「ジャンプトレーニング」

「一流の横の動き」


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