ムーブメントトレーニングを積極的に取り入れてくれていた高校バスケ部のお話②
こんにちは!
ストレングス&コンディショニングコーチでありムーブメントコーチの山越です!
山越塾day3「スプリント&ディフェンス力向上」の開催
私が開催するムーブメントトレーニングセミナー山越塾の加速シリーズ、ラストのday3は1月27日に開催します!
スプリントと、横の加速をミックスした斜めの加速=曲がること、について行いたいと思います。ゆるいカーブも急なカーブもやろうと思っています。
これができると
・バスケやサッカーでドリブル時にコンタクトされても、押しまけずに進みたい方向に進める
・カーブで失速しないで、目的地まで走れる
・止まった後、別方向への再加速ができる=フェイントで相手を振り切れる
などの効果が期待できます!
乞うご期待。
さて、前回から、ムーブメントトレーニングを積極的に取り入れてくれた高校バスケ部について書いています。
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今回はその続きを書こうと思います。
ムーブメントトレーニング合宿
通常授業の期間は月に数回の頻度で指導に行っていました。
そのタイミングでムーブメントトレーニングを教えていました。
しかし、教える時にがっつり教えたい。
そんな願いは夏休みにかなえられることになりました。
毎年夏休みに行っている合宿です。
その合宿で「ファンダメンタルを徹底的に叩き込んでくれ」
と監督に言われました。
いわゆる「ムーブメントトレーニング合宿」です。
合宿といえば想像されるのが、午前(場合によっては早朝)に練習して、午後に練習して、夜に練習して、、、
という練習づけの日々。
ではありませんか?
この高校でもその例にもれず午前3時間・午後3時間・夜2時間という練習スケジュールでした。
その中で午前か午後の3時間で男女で合計4グループを作ってウェイトトレーニング、もう片方の3時間はこってりムーブメントトレーニング
という枠組みでやっていました。
多分、ムーブメントトレーニングを指導されている指導者が昨今増えているとはいえ、3時間もムーブメントトレーニングを指導している方ってなかなかいないと思うんですよね。。。結構大変ですよ(笑)
でも!
がっつり指導できるのはこのタイミングしかない、通常授業の期間だと月に1回くらいのペースでしか行けないのでここでバスケットボールの動きの基礎の基礎であるムーブメントトレーニングを叩き込んでおくことはとても重要だったのです。
合宿で取り組んだこと
合宿でムーブメントトレーニングをやるにあたって取り組んだのは
・股関節、脊柱、足首の可動域を上げるコレクティブエクササイズ
・パワーポジションの獲得につながるスクワット、ヒップヒンジ
・各方向のムーブメントトレーニング
といった感じです。
時間がたんまりあるため、それぞれにしっかり時間をかけることができます。
男女合わせて、40人くらい、時折近隣の中学校や高校の選手たちもきていたので多い時は70人くらいの選手に一度に教えていましたね。
多い(笑)
なので、
説明を大きい声でする→選手たちに実践させる→見回って、適宜指導(短い言葉で)→全体的に多いエラーがあったら止めて、全体に説明する→再開
みたいな流れでやっていくと意外に時間がかかるんですよね。
でも、押さえておいてほしいポイントだし、これは合宿でたんまり時間があるが故にできることでした。
そして、練習の半分から後半の方で実際に各方向のムーブメントトレーニングをやり出す、という感じです。
合宿も後半になると最初のコレクティブエクササイズ等は短時間で済ませられるようになるので後半のムーブメントトレーニングが多めになります。
バスケ選手にムーブメントトレーニング指導するときに気をつけること
先生の許可ももらって、ボールを持ってドライブやストップジャンプシュートなど実際のバスケットの動きを入れたりもします。
こうすることでやってきたムーブメントトレーニングが実際のプレイではどういう場面で活かされるのかというのがイメージできます。
もちろん、練習の最初か、実際にムーブメントトレーニングをやり出す前に今日はこういう動きをやります。これはバスケットのこういう動きに関わってきます。」という説明をします。
そうしないと選手は「今自分たちがやっているこのトレーニングは何につながるんだろう。。。?」と目的が見えない状態でトレーニングすることになってしまうからです。
地図を持たずに、歩かせているようなものです。
知っている場所ならいいですが、初めていく場所で地図を持たせないと不安になりませんか?
そうならないように
コーチが「今日のゴールはこれ!」と規定し(目的地の設定)
選手が達成できるように指導していくのです(目的地への行き方、道筋を教える)
しかもそれをわかりやすい言葉で。
ストレングスコーチ、AT、パーソナルトレーナーや医療従事者としての勉強を積み重ねていくと専門用語や難しい言い回しがたくさん出てきます。
ここで気を付けたいのは「習った言葉をそのまま選手に言ってもわかんねーよ!」てことです。
なのでこの時は全部分かりやすい言葉に置き換えるつもりで指導していたし、それは今中学生を指導していても変わることはありません。
むしろより分かりやすくしようと心がけています。
こんな言葉があるくらいなので、自分が何が理解できていて、何を実は理解できていないか、ということを明確にするためにも簡単な言葉を使う癖はつけました。自分のために、です。
まあ、こんな感じで合宿で懇切丁寧にムーブメントトレーニングを叩き込むことでチーム全体がボトムアップし、チーム力も向上する。
そんなふうに監督が考えてくれて、実践する機会を与えてくれたおかげでこの合宿は成立していました。
またできる日が来ることを待ち望んでいます!
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ではまたー
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