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東海道を歩く 2(写真と短動画日記)鶴見~戸塚
2022年6月25日
東海道を歩く2回目は、先週終わった鶴見から戸塚まで歩く
ちょうど箱根駅伝の2区と同じ(23.2km)、“花の二区”だ
折しも今年は記録的に早い梅雨明け(27日)となったが、二日前のこの日も35.4°の猛暑の徒歩行となった
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猛暑が予想されたため、なるべく早朝から歩くべく、最寄りの本所吾妻橋5:00発の京浜急行で鶴見へ向かう
5:50には京急鶴見駅着、第一京浜に出て本日のスタートだ
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スタート地点には「日本橋から23km」の標識が…
さすがに人気のない国道を一路横浜に向かう
まだ太陽の高度がそれほどでもないのを幸い、建物の日陰を選んで歩く
10分ほどで生麦五丁目に差し掛かった
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かつて薩摩藩主・島津久光の行列の前を横切ったイギリス人を藩士が殺傷した生麦事件の現場である 現場がどのあたりか?分からなかったが、今はただ行き交う人もない国道を、朝の配達に向かうトラックのみが行きかっている
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30分ほどで広重の描いた神奈川の辺りに差し掛かっている筈
当時はもう少し右手(内陸側)の台町という辺りで海岸線に沿った東海道も急坂になっていたようだが、国道はほぼ平坦
海はほんの100mほどに迫っている筈だが、残念ながら海の見渡せる場所は無いようだ
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京急東神奈川の辺りで首都高が交差し、港方面に行く道が分かれていく
いよいよ横浜駅が近いようだ
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早朝の横浜駅東口
もう少し人手があるかと楽しみにしていたが、駅から大通りを渡ったこちら側にはほとんど人影もない、円形のビルは横浜そごうだが手前の橋では釣りをする人も…
昼間の賑わいとは違う世界だ
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かくて、少し期待していた横浜駅前でもありしばらく撮影を試したが、人にいない風景ではあまり絵にもならない
あまりぐずぐずもしていられないので、黙々と横浜中心部を通過するが、このころから日陰もなくなり、強烈な日差しが降り注ぎ続ける
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西横浜、保土ヶ谷駅を過る辺りから、通勤通学の人たちが…
本日の第二ポイントというべき保土ヶ谷橋の交差点に差し掛かったが…
鎌倉街道が分かれる保土ヶ谷橋は容易に確認でき、同じ撮影ポイントを得ることが出来たはずだが、川辺には夏草が生い茂り容易に水面が見えない
しかも正面の風景はマンションがふさいでしまっている
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気を取り直してしばらく行くと「保土ヶ谷宿の復元事業」の案内看板があり、一里塚としばらく整備された松並木と護岸公園が続く
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束の間松並木を楽しんだ後は、ひたすら炎天下の道を歩く
すでに本日の行程の2/3程度は過ぎたはずだが、ここで箱根駅伝二区でも難所といわれる権太坂の長いのぼりが待っていた
権太坂は予想していたよりはなだらかで、「いつ登り始めたか?」も分からないぐらいであったが、何しろ長い…
下の映像のバス停の次は「権太坂上」で、やれやれここまでか😅と思ったがその後も延々と続いたような印象だ
箱根駅伝でもここまでほぼ平坦な道を15㎞ほど飛ばしてきた後で、この長い坂はたしかに堪えるのだろう
坂道は歩くより走るのがはるかに堪えるのだから…
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全部は登っていないのかな?
ここで気温は軽く30度を超えているだろう
権太坂を過ぎてからはすっかり写真を撮る余裕もなくなった
東戸塚駅付近まではまだ人の往来もあって多少の張り合いもあったが、やがて道はバイパス化し、建物の日陰もなく やがて歩道さえなくなった
…人がいないわけである
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戸塚駅に向かう市街地のルートよりバイパス側を選んだのは、できれば戸塚の先の箱根駅伝の中継所を目指したかったのであるが、この猛暑と増えてきた車の往来を避けながらの行軍では、物好きというか、危険としか映らないだろう 車のドライバーからは白い目でにらまれるし、何しろ水分をとろうにも、もう30分以上販売機もないのだからね
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折しも歩道に降りられる切れ目があった!
やっとバイパスを抜け出し、戸塚駅を目指すが、ここからがまた難所だった
戸塚のバイパスってかなり山の上なんですよね?!
ここから駅に至るには急峻な狭い道の上り下りが続く、疲れ切った脚にはかなり堪える(今日は“堪える”が多いことよ…)
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かくしてバイパス離脱から駅まで30分もかかってしまった
駅前に通じる道に出て、やっと買ったキンキンに冷えた水の美味かったこと…
少し息を吹き返した後は、地下駅構内のトイレで人目かまわず何度も水タオル拭き 少しおさまったところでシャツを着替えて、市営地下鉄で上大岡、そこから京急に乗り換え、12時半には無事本所吾妻橋へ帰着したのでありました
使用機材:SONY α6400、DJI OSMO Pocket 2