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快楽を満たすことが幸福なのか

こんにちは。

キャリア哲学スクール主宰のたつろーです。

皆さんにとって幸福ってなんですか?

自分にとって気持ちいいことが幸福なので、
快楽 = 幸福
だと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか?

このnoteでは、
快楽とは何かを探求することで、
皆さんにとって快楽 = 幸福なのかと考えるヒントになる情報を伝えます。

本noteは以下書籍を参考に書いております。
是非皆さんも読んでみてください!

快楽とはなにか

快楽とはなにか?

本noteでは以下4つについて分けて考えていきます。

  • 無苦痛説

  • 感覚説

  • 態度対象説

  • 命題的態度説

では、それぞれについて解説していきましょう。

無苦痛説

皆さん、苦痛とはなんでしょう?

ここでは、
快楽の対義語として、苦痛があると思ってください。

では、その苦痛になる原因はなにか?

それは、ギャップです。

快楽な状態があるからこそ、
その状態ではない時、快楽なときとのギャップにより、
人間は苦痛を感じます。

ダイエットのため、ラーメンを控えていると、
ダイエット前に食べてたラーメンを思い出して苦痛に感じるのと同じようなイメージです。

上記に沿って無苦痛説の幸福は以下になります。

快楽とは、無苦痛状態である。快楽を遠ざけて、心のギャップをなくして、心が穏やかな状態こそが幸福である

この説は、エピクロス派という人々によって作られました。
詳しくは以下noteをご確認ください!

感覚説

感覚説とは、

感覚的に心地よいと感じるものこそ、
快楽である
という考えです。

例えば、
ラーメンとライスを食べて、お腹いっぱいになること
サウナに入って整うこと
海沿いを歩いて、潮の匂いを嗅ぐこと

このように、感覚的に心地よいこと = 快楽
と捉える態度です。

しかし、この感覚的に心地よいことにも弱強があります。
例えば僕の場合、ラーメンとライスを食べることよりも(こっちが弱)、大好きな人とハグをするほう(こっちが強)が心地よかったりします。

そのため、感覚説が定義する幸福は、

感覚的に気持ちいいと思う感覚の強度を強めて、それを感じている時間を長くすること

です。

態度対象説

先程の感覚説には、批判がありました。

それは、

感覚的には心地よいが、卑俗なものは快楽であると言えるのか?

というものです。

例えば、
性的暴行 / 暴飲暴食 / ドラッグなどです。

これらを感覚的に心地よいと感じる人はいるかもしれませんが、
それらは卑俗的であり、快楽であるとは言えないというものです。

確かに、これらを行うことが快楽であると言われても、
我々の感覚的にも違和感がありますよね。

こういった批判を踏まえて紹介するものが、
態度対象説です。

態度対象説とは、

行ったことで受ける感覚に対して、肯定的な印象を抱いているものが快楽である。

という考えです。

例えば、親友と遊ぶ時、感覚的には快楽であるが、
仕事が溜まっていて、
「ああ遊んでしまった・・・ダメだ・・・」
と感じいたら快楽ではないよねって感じです。

親友と遊んでいて、
「本当に今日会ってよかった」
と肯定的に捉えられていることが快楽だとするのが、
態度対象説です。

僕は、この態度対象説が好きです。
快楽 = 自分の肯定的な印象を抱いているものなので、
自分の理性次第で何事も快楽に変えられて自由度が高いからです。

命題的態度説

命題的態度説とは、
命題に対する態度に「嬉しい」「喜ぶ」といった態度をもつものを快楽だと捉える説です。

ここでいう命題とは、平叙文で表せるもの = 〜である で表せる事態です。
まあつまり、文で示されている事実のようなものだと思ってくれて相違ないです。

例えば、

「今年も秋になり、金木犀の香りが漂ってくる」

という文は、

秋になって金木犀の香りが漂ってくる

命題なわけです。

この命題に対して、

「嬉しい」「喜ばしい」

と感じているものが快楽だというわけです。

態度対象説と似てるじゃん!
と思うかもしれませんが、違う点は、

態度対象説は相対的(状況によって肯定的な印象は異なる)
命題対象説は絶対的(命題という事実は変わらないため、いつでも喜ばしい)

ということです。

そのため、命題対象説は態度対象説より厳格といえるかもしれません。

快楽を満たすことが幸せなのか

以上4つの快楽についてみてきました。

この4つの快楽の定義を皆さんなりに当てはめて、
自分にとっての快楽はなにか?そもそも快楽を満たすことが幸せなのか考えるきっかけになれば嬉しいです。

このように、哲学的思想の講義を通して、
コーチングを実施して自分がどのように生きるのか決めるキャリア哲学スクールを運営しています。

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