フランス料理と映画。
世の中にはいろんな仕事、商売があるけど、
例えば「娯楽」
これは自分を楽しませたいと感じた人が
選ぶもののひとつ。
私は、正直なところ
娯楽があるから、世の中や人がダメになっていくのではないかと思っていた。
でもそれは、娯楽に溺れた人のただの言い訳にしかならない。
娯楽の根本は「アミューズ」
ひとを楽しませたい、喜ばせたい
そうした
他者を想う温かい気持ちによって生まれる。
グランメゾンパリ
木村拓哉さん主演の映画を観てきた。
フランス料理の根本は、そこにあるのだと感じた。
もっと言えば
料理、食こそ
人間の一番のアミューズメントなのだと。
もしかすると
人間は食というアミューズを
受け取るために
この宇宙に存在するのかもしれない。
食とは、
生き物に対する敬意と感謝から始まり、
それがひいては私たち人間のいのちへとつながっていく。
つまり、人間という生命に対する敬意と感謝にも繋がるということでもある。
グランメゾンパリの映画は
素晴らしい内容とエンターテイメントに溢れていた。
アミューズという、ひとを楽しませたい、喜ばせたい、という根底を
忘れている人達にとって
衝撃的な作品になるだろう。
また、
生きることに疲れ果てた人達。
生きる意味を失いかけた人達にとって、
生命に改めて感謝するきっかけになることを祈る作品だ。
アミューズという、他者の願い、希望。
それは決して
押し付けでもなく
打算でもなく
ただ ひとが、楽しみ、喜び溢れるということが
何よりも大切だという 想い
ただそれだけ。
それがどんなに素敵かを
この映画は表してくれていた。
感情よりも先に泣いていた自分に
驚いてしまった。
作家でもある 塚原あゆ子さんは
本当に素晴らしい監督さんだと感じた。
グランメゾンシリーズが
これからも続くことを切に願っています。
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何かを必ず変えていきます。私の周りも、読んでくださった方も、その周りも(o^^o)