#ネタバレ 映画「マイ・ライフ」
「マイ・ライフ」〈1978年〉
体がむずむずしてたから
2017-06-01 09:01byさくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )
当時の日本では、まだジョギングという言葉は一般的でなく、多くの靴屋さんにはテニスシューズしかありませんでした。
私は青春どまん中に生きており、デスクワークの運動不足で体がむずむずしていました。
そんな中で見たのが、この映画「マイ・ライフ〈1978年〉」です。
覚えているのは、なぜか心に馴染むテーマ曲。
そしてヒロインが「TVばかり見てないで外出でもしたら!?」と言ったときの、皮肉屋の父の返事、「TVよりも面白いものがこの世にあるのか!?」。
正確な記憶ではありませんが、「TVはくだらないもの」という既成概念をぶち壊した言葉が忘れられません。
それから、フルマラソンの制限時間を越えてしまい、ゴールや交通規制も解除され、行き交うクルマの間を、ふらふらになりながら走ってくるヒロインの感動的な雄姿も(今思うと少し無謀とも言えそうだが)。
学生時代、スポーツが大の苦手だった私は、この後、膝を故障して引退するまで走り続けるようになるのです。
私の人生を変えた一本とも言えそうな作品でした。
★★★★★
追記 ( TVドラマ「陸王」を観て )
2017/10/20 9:43 by さくらんぼ
先日TVドラマ「陸王」を観ました。たいへん出来の良い、面白いドラマでしたが、私は少し哀しかった。走るときの着地方法について、こんな話が出てきましたから。
「 昔は①『踵着地』だったから脚を痛めやすかった。でも②『ミッドウッド着地』で走れば大丈夫。それには『足袋』の様にソールの薄いシューズが良い 」。
私がジョギングを始めた頃も①でした。ランニング専門誌を定期購読したりして、いろいろ勉強しましたが、皆そう書いてありました。
さらに、脚を痛めにくいとされていた、当時1万円以上もした、海外一流メーカーの、ソールの分厚いシューズを買って始めたのです。
そして脚を故障し、引退となりました。
私の知る限り、当時ダメな着地とされていたのは③「爪先着地」だけでした。ひ弱な爪先の骨を痛めるとの理由です。
故障してから思ったのですが、健常者なら、子どもの頃はソールの薄い安物の運動靴で、無我夢中で校庭を走り回っていたはず。誰も「走法」なんて考えもしない。その「野生児のような走り」、あの心を忘れないでいれば、私はもう少し故障せずに走れたのではないのかと。
もしかしたらですが、あの野生児の走法は、陸王シューズを使い、②『ミッドウッド着地』で走ることに近いのではないのかと思うのです(私は専門家ではありませんから、信じてもらってはいけませんが)。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)