レコードプレーヤーを「AT-LP60X」から「TN-350-SE 」にしてみた
レコードプレーヤー、フルオートな現代っ子の「AT-LP60X」を使っていますが、グレードアップで、迷いに迷い、マニュアルな「TN-350-SE 」を購入しました。
若い頃、最初に買ったCEC BD-3300(BD3000だと記憶していたが、画像を見るとBD3300のよう)は「男の道具」的な雰囲気でしたが、「TN-350-SE」は女性にも選んでもらえるような美しさがあります。マニアにはレコードプレーヤーを肴に酒が飲める人もいますが、どちらもそんな製品です。
(ちなみに、この「TN-350-SE」は何年も前に発売されたもので、今年の夏に生産完了しており、現在の新品は市場在庫のみだと思います。)
もちろん「TN-350-SE」は性能も良さそうですが、オーディオの感動要素には錯覚もあるようですから、美しい製品には美しい音と同じように価値があると思います。トライオードから出ている赤っぽい色の真空管アンプが好評のようでですが、それとお揃いを意識したのでしょうか。
ところで・・・
試聴すると、①ティアック「TN-350-SE」は良い音でしたが、同時に②オーディオテクニカ「AT-LP60X」の良さも再確認する事になりました。
②の方が線が太く「ムーディーで酔える音」です。この、「ムーディーで酔える音」を、私は良い音と定義したいと思います。おまけに、安価であり、フルオートで使いやすい。もし、洪水等で2台とも無くしたら、次に買う一台は、②か、②の類似品でしょう。
対して①の音は、②を価格相応にワンランク高級な音でした。①は雑味が減ったのか、ダイナミックレンジが大きいのか、音の彫りが深いです。ガッチリとした作りが音に反映したのか、冷たい音ではありませんが、モニター的な音に近づいたとも言えるでしょう。
どちらかと言えば、①は酒と音楽に酔うのではなく、冷静にLPの音をモニターしたい方に向いているのかもしれません。操作は完全マニュアル仕様です。万一、夜間リスニングで寝てしまった時のために、キッチンタイマーを買いましたが、実用になるかは未知数です。
(思い出すのは往年のCDプレーヤーの名機CD-34。国産のCDプレーヤーが分析的に聴かせる傾向があったのに対し、CD-34は雰囲気で聴かせる製品だったと思います。)
( 試聴は両者とも内蔵フォノイコ・付属のピンコードを使用。
ソースは加藤登紀子さんの2枚組LP「加藤登紀子PERFECT20」の1枚目A面・琵琶湖周航の歌など。
ヘッドフォンは画像もUPしてあるオーディオテクニカAIR ATH-AD500Xその他です。)
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)