#ネタバレ 映画「陽だまりの彼女」
「陽だまりの彼女」
2013年作品
逆算して準備すると成功する
2015/6/8 22:03 by さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )
ある日とつぜん、同僚の女性が、ごろにゃ~んと近寄ってきました。
その時の心情を正直に言うと…
「あれ?」、「どうしたの」、「ちょっと、うれしい」、「でも、不安」、「どうしよう」、「とりあえず、笑顔で後ずさり…」。
この間30分ぐらい。
でも、これ以後、彼女は、手のひらを返したように冷淡になりました。
そのときの私の心情は…
「どうしたの?」「どうしよう…」「・・・・・」。
それから2年経過…
私は、気がつくと、不覚にも彼女に惚の字になっていたのです。
武骨な私は、単刀直入に告白。
で…
ふられました。
いったい何がいけなかったのでしょう。
まずは「二人とも無計画だったのがいけない」のです。
感情にまかせて行き当たりばったり(おんなのせいにするな)。
それが、この映画「陽だまりの彼女」を観ると分かります。
さらに、私が2年待たせたのも、いけませんでした。。。
これは、人間に恋した猫が、「悪魔のように細心に!天使のように大胆に!」(黒澤明著のタイトルを引用)相手を振り向かせるまでを描いた作品です。
恋愛によらず、学業でも、仕事でも、「逆算して準備すると成功する」のでしょう。用意周到に。
「猫に九生あり」、「猫を殺せば七代祟る」とか言いますが、その猫が本気で人間に恋したらどうなるのか。
愛憎表裏一体とか申します。
これは祟るレベルでの恋。
怖いというか、羨ましいというか、やっぱり、怖いというのが、正常な感覚なのかもしれません。
でも、これは怖いと感じさせない映画です。
大真面目に描いています。
そこに好感が持てます。
でも、実際の猫って、けっこう単刀直入ですよ。
朝、公園に行くと、知らない飼い猫が、ごろにゃんと、甘えてくることがあります。早足で逃げても追いかけてくることもあります。自転車の買い物かごに、自分で飛び乗ってることもあります。
猫って、人間をナンパすることだけは確かみたいです。
皆さんも猫にだけは、スキを見せてはなりませぬ。
いや、この際、猫でも良いか…
★★★★
追記 ( 検算はたいせつです )
2015/6/9 21:11 by さくらんぼ
浩介が真緒の会社とプレゼン中、浩介の書いた企画書の数字がおかしいことに皆が気づきます。
あわてる浩介たち。
そのとき真緒が「前ページの数字の小数点の位置がずれているせいで、後ページの数字が合わないのです」みたいなことを、サラリと言いました。
恐縮する、浩介と、その先輩。
これも「逆算して準備すると成功する」のワンピースですね。
また、映画の最初に、浩介が寝坊して重役出勤になってしまうのもそうです。もっと早く起きなければ。
その他、この映画は、この主題をもちいたエピソードが沢山出てきます。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)