#ネタバレ 映画 「オール・ユー・ニード・イズ・キル」
「オール・ユー・ニード・イズ・キル」
戦闘スーツという十字架
2016-09-12 11:47byさくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )
「何度戦死しても生きかえる」という不思議ループにまきこまれたトム・クルーズ主演の映画。その斬新さに、ぜひ観たい一本でした。
予想通りテンポが早く、生きかえるくり返しにもダレない編集がしてあって楽しめました。凄惨なシーンは無く安心しましたが、日本の戦国時代ような戦が続くので疲れます。
とりあえず、気がついたことを書いておきます。
敵(宇宙人の戦闘ロボット!?)はタコをモチーフとしているようです。映画「スパイダーマン」シリーズの一本にも似たような造形がありましたが、「タコ=悪魔」なのでしょうね。それが地面から出てくるのです。映画「トレマーズ」みたいに。海のつもりでしょうか。
とくれば、悪魔と戦う主人公・ウィリアム・ケイジ少佐(トム・クルーズさん)は、イエス・キリスト役なのでしょう。
イエスだからこそ、何度でも生きかえるのですね。
そして彼は手を怪我し血を流しました。これは磔(はりつけ)の記号でしょう。十字架はモビルスーツのような戦闘スーツです。一瞬だけ、彼が脱ぎ捨てたそれが、戦場で抜け殻のように自立しているシーンがありました。一秒ぐらいですが重要なシーンです。
介護現場でもモビルスーツみたいなものが作られつつありますが、近未来には戦闘用にもありえると思います。自衛隊員がそれを背負ったときにも、やはり哀しい十字架になるのでしょうね。
それにしても、最初と最後が良く分からない。もう一度確認したいけれど、体力が必要な映画だから、いつか最初と最後だけ観なおしましょうか。
★★★★
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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