【エッセイ】私は生きる、母とは違う生き方で
自宅近くの
まだ行ったことのないカフェに行きました
住宅街の中にある
1軒家を改装した
生活と非日常が混じる空間
店主ご夫婦の
途切れることのない他愛のない会話
私の両親にはなかった
夫婦の会話というものが
あたたかな空気を生み出していました
いつものお散歩道を
ブランド越しに眺め
家とは違う味のアイスコーヒーを飲んでいると
私は母とは違う生き方を選べている、
と変化を実感できました
自分の機嫌というものを
他人に明け渡して生きているのが母
「お母さんのいやがることはしないで」
「お母さんのことを1番に考えなさい」
自分以外の人が軸になると
とにかく周りをコントロールしてしまいがち
それはキリがないし
予測不可能なこと
私が選んだのは
自分の機嫌は自分でとること
カフェの役割は
のどを潤したり
お腹を満たすだけではない
わずらわしさから離れて
自分のための時間を静かに過ごす
少しだけお金はかかるけれど
外でコーヒーを1杯飲んでいるうちに
気分は晴れやかになっていく