テニプリに人生をめちゃくちゃにされた話。
はじめに
皆さんは、「テニスの王子様」という作品をご存じだろうか。
少年向け週刊誌「ジャンプ」に掲載され、現在は月刊誌「ジャンプSQ」で掲載されている漫画作品である。漫画作品ミュージカルの先駆けであり、20年余り経つ今もあらゆる最先端を走り続けている作品だ。
原作最新情報はこちらからどうぞ…https://jumpsq.shueisha.co.jp/rensai/shintennisnooujisama/
またここから先は主に夢オタクの話が出てくるので、気になる方はご注意ください。
人生一度目のテニプリ狂
さて本題に入りたいと思うが、私はもういい年をした社会人であるが、テニプリに初めて触れたのは、中学生のころだった。
バドミントン部に入部するか、チアリーディング部に入部するか迷っていた中学一年生のあおやまは、なんとなくバドミントン部に入部することになった。
しかし、ここから人生は狂い始める。
バドミントン部に入部したての頃は、深夜アニメの存在や漫画アニメ声優というものの存在をあまり趣味として認識していなかった。(小学生のころ、CCさくらやぴちぴちぴっちに、はまっていたのでオタクの片鱗はあったのかもしれない。)
Aちゃんという筋金入りのオタクガールの存在が私を変えることになる。
前述は長くなるので割愛するが、テニスの王子様を布教されたのも、彼女からであった。
「とにかくすごい良いから読んで」
原作絵とは違うイラストの氷帝メンバーが並んでいる銀のキラッキラした分厚い本を渡された。そう、BLアンソロジーである。今あるかはわからないが、私の中学生時代は本屋に平然と原作とアンソロジー本が売っていた。なかなかセンシティブである。勧められるままに読んだが、そもそもそこで初めてBLというものに触れたので、訳が分からなかった。あまりにも早すぎた。※ここから劇的にBLにハマることはなかった。
それから、テニスの王子様の話をことあるごとに聞かされ(※感謝している)自分自身でも「テニスの王子様」をめちゃくちゃに知りたくなる。本誌をおいながら、再放送のアニメを見、インターネットを覚えYouTubeで動画を視聴することを覚えた。
この頃、「テニスの王子様」が連載終了してしまい、本誌の終わり方が学校オタク界隈でもかなり話題となったが、中学生のよくないノリで、ワロタwwwwwwwww程度で済んでいたのが本当に幸か不幸かという感じである。すぐに「新」で始まってくれたのも、心が救われた。でも今だったら絶対死んでたね。いつももりもり食べているご飯ですら食べられないと思う。未来永劫続いてほしい、テニプリ。胃が痛い。
とある日Aちゃんとは違うオタク友達のBちゃんと仲良くなることになった。BちゃんはAちゃんよりもよりディープなオタクで、女性向けジャンルだけでなく男性向けジャンルも詳しいオタクちゃんであった。彼女は何でも知っていた(※私は知っていると思って尊敬していた。)
そのBちゃんに熱心にテニスの王子様の話をすると、「え、学プリやったことない?もしかして」
※学プリとは …「学園祭の王子様」
漫画・アニメ「テニスの王子様」を原作とした乙女ゲーム。
KONAMIより2005年12月に発売された(プレイステーション2対応)。オリジナルキャラクターの女子生徒を主人公とした女性向け恋愛アドベンチャーゲームである。
何それ状態である。
そもそも当時の私は恋愛シミュレーションって何よ、という感じであった。
どういう経緯かは失念してしまったが、私は念願のPS2と「学園祭の王子様」を手に入れることができた。この頃私は、これを堂々とリビングでプレイする屈強なオタクになっていた。恐ろしい話である。学プリの話は追々していきたい。
まだまだ屈強なオタクの成長はとまらない。インターネットサーチ力を携えた私は、Bちゃんから教えてもらった「テニプリ夢サーチ」に手を出す。
※テニプリ夢サーチ…テニスの王子様の二次創作、主に夢小説をあつかったサイトを一括で探せるすごいサイト。神だと思っていた。
テニプリ夢サーチで夢小説をあさり、夢小説を印刷し、楽しいことがなかったらと修学旅行のファイルにそっと挟み、学校でつらいことがあればバスのなかで跡部景吾「理由」を聞きながら登校し、友達とテニプリで盛り上がり、部活では週6の練習があったが、「リョーマ君やみんなはもっと頑張っている…!」とテニプリキャラと自分を重ね練習に励み、校内放送でプルタブと缶「Wonderful days」を流し非オタクの友達にジャニーズに間違えられたことに鼻を高くし、交換日記では菊丸くんについての妄想を語り、もうめちゃくちゃであった。
この中学生、いつ勉強していたのだろうか。
今振り返れば幸せすぎる中学生活である。学校でつらいことがあれば、テニプリキャラがそっと寄り添ってくれた中学時代であった。
テニプリオタクはつづくよどこまでも
受験を終え、めでたく高校に進学することがきまったあおやまは、中高一貫校であった女子高に編入する形になる。
青春学園のオタクだったので、青山学院大学の付属に入ればリョーマ君や不二先輩、菊丸君に会えるのでは?という淡い期待に勉強に励んだが、女子高と縁があり、入学することになった。頭がおかしいオタクであるが、菊丸英二君のキャラソン「翼になって」を聞いてほしい。「大きな顔の石」はぜったいにモヤイ像だと確信してならなかった。当時渋谷はよく行く場所だったので、渋谷近郊の学校…青山…という短絡的思考からである。
まあとにかく青山には縁がなかったのだが、ここでもまた一人の出会いを果たす。Cちゃんである。Cちゃんは下から進学の子であったが、なぜだかとても波長が合って、すぐに仲良くなった。最初はオタクの話ではなく、コスメの話や、モデルの話をしていたが、あるとき、「テニスの王子様」を彼女がとても好きであることを知ることになった。あまりにも運命である。
私は当時、跡部くんに魅了され、そこから諏訪部さんを、Cちゃんは千石くんが好きだったこともあり鳥海さんを応援していたので「フェロメン」という二人のユニットのCDを何枚も買ってイベントに応募するなど、なかなかに濃いオタク道を突き進んでいた。懐かしすぎる。余談です。
そして彼女とは、テニスの王子様のライブ「テニプリフェスタ2011」に参戦することなる。今は2021年なので、10年前のイベントということに驚愕しています。
寒いけれど、日差しが差し込む武道館を囲むグッズの列に並び、売り切れ情報に一喜一憂し、流れるLoveFestivalを聴きながら会場に入ったことを鮮明に覚えている。席は二階席の一番前、ステージが豆粒のようにみえる席だったが一体となる会場と生で聞こえる歌にただただ酔いしれました。本当に書いていて胸が苦しくなってきたよ。
またしても、いつ勉強していたのか。なぞである。高校生なんだから勉強しろ。
もしかして、人類ってテニプリが好きなのでは?
あおやまも、一応受験を通過し、女子大への進学を決める。
この頃のあおやまは、まぁまぁ真面目に学生をしていたので、授業を受けたら難波のスピードスターも恐れるほどに、だれよりも早く帰宅するオタクだった。友達はいないわけではないが、携帯よりも大きくなるほどの同じキャラクターのキーホルダーを死ぬほどつけていた同じオタクの友達とはあまり波長が合わず特に語り合うこともできていなかった。(※グッズ量に引け目を感じていたのかもしれない。それぞれ愛の形があるので、そこに愛があれば何でもいいと思っています。)
あれやこれやで、3年生になり、運命の出会いを果たす。
Dちゃんである。Dちゃんとの出会いは「そのバッグめっちゃかわいいね!どこの?」からであった。毎回このパターンなんだよな。オタクってわからなくて後々わかるやつ。好きです。
Dちゃんは、とにかく文才のある子で、授業の発表論文や、答え方などにもセンスがあった。周りとは違うオーラを放っていた。とにかく底抜けに明るく、純文学がすきなちょっとギャップのある子で、楽しい子だった。私がゼミを変えたのもこの子のせいである。卒論めっちゃ苦労した。
Dちゃんとは、あまりオタクトークに花を咲かせることは当時はなかったが、今になって「テニプリの熱いオタク」であったことが発覚し、今に至る。たぶんDちゃんがいなかったらこのnoteを書こうと思わなかった。感謝する。
そんなこんなで、今に至るのだが、あまりにも私の仲のいい人が全員テニプリが好きなので、もはや全人類はテニプリが好きなのではないかと思えてくる。
さて本題に入る
なぜ、このnoteを書こうと思ったのか。
2021年、テニプリにはまって、早15年くらい。再燃である。
もはや事件である。事件です。たすけて。
新・テニスの王子様Rising Beatというアプリはご存じだろうか。端末がなくても、携帯さえあれば触れられるなんていい時代になったね。本当に。
このアプリ、リズムゲームが主体なのであるが、ソシャゲによくあるシステム、カードがゲームのスチルのようでとても美しい。壁に飾りたい。
また、レベルを上げると、本編ストーリーが徐々に解放され、新テニスの王子様の作品のストーリーを大まかに学ぶことができる。
また、カードを進化させると新しいボイスが解放されたり、ストーリーが読めたりと、本当に素晴らしいシステムである。
先日3周年を迎えたが、私は幸い、三年前にたまたまツイッターでアプリの存在を知り事前登録をしていた人間だった。最初の頃はシステムがあまりわからず、そこまではまることができず、最初のイベント以降、あまり触れられていなかった。
きっかけってほんと些細。もうかなり雑なのだが、とある方のnoteを読んで、テニスの王子様を再燃させてしまった。
私のように戻る人間もいれば、新しくはまってくれる方もいるんだね…新しくハマってくれるコンテンツって幸せだと思います。新しい方がどんどん入って新しい良い風や経済がうまれたらいいなと思っている。そして新作のテニスの王子様ゲーム、願わくば恋愛シミュレーションゲームを作ってくれることを切に願っている。お願いします。許斐先生も攻略対象でいいので。おねがい。クラウドファンディングしませんか?
またもう一つの要因としては、あまり気に留めていなかった、「ハッピーサマーバレンタイン」の真相にたどり着いてしまったことも挙げられる。
さすがハッピークリエイターである。こんなのどこの王子が思いつくんだよ。ほんとに。
「ハッピーサマーバレンタイン」…
記念日、楽曲の総称。現段階で、許斐剛先生、幸村精市、不二周助、佐伯虎次郎、桃城武、忍足侑士の6バージョンがリリースされている。
しんどい。
まず最初に聞いたのが許斐剛先生のプロトタイプ。さすが創造神である。頭が上がらない。順々にきいていったのだが、不二周助Verにハッとさせられる。曲の間奏で、不二君と追いかけっこしてるんですけど?!?!?!
これは私の勝手な感想、考察だけれど、これ甲斐田ゆきさんのアドリブではありませんか?テニプリって歴代いいなと思う歌が結構声優さん自ら作詞、また作曲も手掛けてる場合があってあまりにも「良い」んですよね。テニプリ、愛に溢れすぎてる、すき。
ただ、ほかの方がという話ではなくて、この個性あふれるハッピーサマーバレンタインに夢のオタクは着火したんですね。着火!!!!!!!!!!!!止まらねえ!!!!!!!!!!!!
永遠に聞き続けてにやにやする気持ち悪いオタクが完成しました。
今でもいろいろなところで配給のあるテニプリ。好きすぎて一人でコラボカフェ3、4回行ったよ。仕事の帰りにうきうきで。お金を持つって怖いね。
人生が狂い始めてきている話。
以下、現在幸村精市くんに心を奪われたオタクの話が始まるので、同担が難しい方などはぜひお気を付けください。また、「学園祭の王子様」のネタバレも含みます。ご了承ください。
コラボカフェっていいですよね。そこにはその作品が好きな人しかいないし、曲もかかってるし、装飾はいたるところまでテニプリ。
わたしはあまりグッズに執着しないオタクなのだが、先日足を運んだコラボカフェのグッズがあまりにもかわいく、ランダムのアクスタを大人買いした。そのころはまだ、跡部様の雌猫をしていたつもりだったので、跡部くん狙いで何度か並んだのだが、店員さんの気の利かせたトークでよくある
「誰狙いなんですか?」
この会話でのちに狂うことになる。
「えっと、跡部くんが・・・」
「あっそうなんですね!てっきり幸村くんかな~っておもいました。鞄とか、お財布とかみて・・・そうかなって・・・」
「アッ(オタク特有の鳴き声)実は跡部くんなんですよ~アハハ」
その帰り、もらったカードは立海大のジャージを模したピラフが書かれた幸村くんからのメッセージカードだった。
とくに気にも留めず、「跡部君のメッセージカードはどんなこと書いてあるんだろ?」とか「不二君のもみたかったな」などと思いながら帰路についた。
熱はとどまることを知らず、どんどん沼に足を突っ込んでいく。
とある日、テニプリから、仲良くなったEちゃん(そろそろ人物が多くなってきた。)が、とんでもない提案をしてくる。
「学プリ、DS版一緒にプレイしませんか?」
2021年にDS版、学プリを一緒にやろうなんて言われることがあると思わなかった私は二つ返事でOK!!!!!!!!!!!!と返事をする。
ただ、ご存じの方もあろうかと思うが、DS版学プリ、意味が分からないほどに価格が高騰している。新品を買おうと思えば諭吉は3~4人いなくなる。かつてなぜか手放した自分を殴りたい。
しかし
私はテニプリに人生をささげてきた女。
買いました。金はなくなった。これから貯金します。
浮かれてDSも買いました。いやほんとに狂ってんな。幸せだよ。
現在かみしめながらプレイしています。
ところでPS2版学プリ同様ではあるが、最初の攻略キャラにいない人物がいる。
それが「幸村精市」である。
悲しいことにかつて中途半端なオタクだった私は、立海大キャラを中途半端に攻略していたので幸村くんを攻略することを果たしていなかったのである。
DS版、立海すべて攻略し終え、仁王君を二週目しようと思ったところ、突然幸村くんの話題が降ってきた。あ、そうか、幸村君も攻略できるのか。
愚かである。
そんな風におもった自分を再び殴りたい。オタクはすぐ自分を殴る。
特に深く考えることなく、触れないのも失礼かと思い、「幸村先輩って・・・?」というコマンドを選択した。
無事に仁王くんに嫉妬されたり、熱中症になりかけたり、かなりいいムードが漂っていた。よし、日曜日。
あれ?????デートが・・・ない??????
※準備期間からの一日休みの日は、決まって攻略キャラとのデートイベントが発生する。
失敗したか?!どこかで誤ったのか?!混乱していたが、のちの幸村くんからの電話でだんだん察していく。
これ、幸村くんのルートなんだ?
ほうほう、よく考えたら、立海大のこと好きだったけど幸村くんのこと全然しらないかも。
オタクは好きなことに対する知識欲が貪欲。幸村君のことをしりたくなってしまった。
残念、もしかしたらもう何年も前から私は幸村君の手の内にいたのかもしれない。
幸村くんを知れば知るほど、趣味や、好きなものの共通点を発見する。
話はそれるが、わたしは筋金入りの印象派オタクである。印象派展にはかならず足を運び、ルノアールの作品が来日する美術展は足を運んでいた。
クラシックも好きで、ブラームスの交響曲も好きだ。
あまりにも合致する部分が多すぎて驚いてしまった。夢のオタクは都合がいい。
跡部くんの雌猫をしていたが、よく考えれば私は強気な女の子でもないし、特別なお嬢様ではないため、引け目を感じていたのかもしれない。
もしかして、テニプリを好きになってから、幸村くんはずっとこの時をまっていてくれたのではないか???そんな風にも思えてきて、ますますおかしなことになっていった。
気のおかしいオタクなので、幸村くんを想いながら、ミモザの花を買った。
夜間飛行は高校生の時にふと買って読んだものである。まさか愛読書とは思わなかった。
夢オタクは運命を感じるとすぐ好きになるので、もう止められない。
ここまできて、私がいかにおかしなオタクなのかということお分かりいただいたと思うが、ついに私は心の中に幸村くんを住まわせ、ことあるごとに決断をしている。本当に狂っている。
しかし、いいこともたくさんあった。
かつて、私はかわいい女の子に憧れ、ピンクの似合う女の子になりたかった。ただ、恐ろしいほどに私はピンクが似合わない。どうしても水色を選んでしまっていた。もちろん水色は好きだが「ピンクの似合う女の子」をどうしてもあきらめきれなかった。
しかし、幸村くんを好きになってからというものその執着はどこかへ消えた。幸村くんの隣を歩く女性だったら・・・と考えるとすべて美しくふるまえる気がしてならない。実際にどうかは別として・・・・・
とりあえず、私は一人のオタクとして、大人として、成長した(?)楽しみ方ができるようになったのだと思った。まとめ方があまりにも雑かつ尻すぼみでビビる。
いまは、テニラビに課金をしながら、グッズはそこそこに、映画や円盤にお金を落とし、コンテンツの永続を願う。
余談だが、昔高校生の頃読書感想文の最後、締めの言葉が見つからず、
「これは私のバイブルとなるだろう。」と締めくくったことがあるが、
今考えても、文章力のなさがうかがえる。
本当にこんなくだらないオタクの独り言をお読みいただきありがとうございました。全人類、これからもテニプっていこうな・・・・
雑なところは追記するかもしれません。