KAN「よければ一緒に」

1980年代
ちょうど僕が田舎の中高生だった頃、
日本の音楽シーンはバンドブームやアイドルの人気がピークを迎えていた。
初めてBOØWYを聴いたときの衝撃は、今でも鮮明に覚えている。抜群にかっこよかった。
また、シティポップやニューミュージックといったジャンルも台頭し、さまざまな音楽が楽しめる時代だった。

ある日、テレビの深夜番組で、ピアノを軽快に弾きながら楽しそうに歌う青年が目に留まった。
キャッチーなメロディとユーモアあふれる歌詞に惹かれ、僕はその画面に釘付けになった。
そのミュージシャンの名は「KAN」というらしい。
KANが一躍有名になったのは、1990年にリリースしたシングル「愛は勝つ」のヒットがきっかけとなった。
この曲は大ブームとなり、当時は音楽番組でよく目にしたものだ、なつかしい...

世間一般には、「KAN＝「愛は勝つ」というイメージが強いだろう。
しかし、僕の中でのKANはそれだけではない。
「愛は勝つ」以外にも、彼の作品を数多く聴いてきた。

* 「すべての悲しみにさよならするために」
* 「まゆみ」
* 「何の変哲もないLove Song」
* 「めずらしい人生」
* 「エキストラ」
* 「言えずのI LOVE YOU」
* 「Cover Girl」
* 「よければ一緒に」

好きな曲が多すぎて挙げ切れないが、その中でも特に心に残っているのは「よければ一緒に」という曲だ。
この曲はap bank fesという音楽フェスでも演奏され、シンプルなメロディの繰り返しと、ユーモアあふれる歌詞がとくに気に入っている。

ぜひ、身近な人と聴いてみてほしい。
よければ一緒に、そのほうが楽しいはずだから。