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音楽🎶といい香りが好きな50歳 普段はリモートワーク なんとなく日常やショートストーリー書いてます note初心者です🔰

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KAN「よければ一緒に」

1980年代 ちょうど僕が田舎の中高生だった頃、 日本の音楽シーンはバンドブームやアイドルの人気がピークを迎えていた。 初めてBOØWYを聴いたときの衝撃は、今でも鮮明に覚えている。抜群にかっこよかった。 また、シティポップやニューミュージックといったジャンルも台頭し、さまざまな音楽が楽しめる時代だった。 ある日、テレビの深夜番組で、ピアノを軽快に弾きながら楽しそうに歌う青年が目に留まった。 キャッチーなメロディとユーモアあふれる歌詞に惹かれ、僕はその画面に釘付けになった。

    • YMOについて

      YMO(Yellow Magic Orchestra)は、僕にとって特別な存在です。 彼らの音楽は、単なる「懐かしい」ものではなく、常に新しい発見があるような感覚をもたらしてくれます。 細野晴臣さん、坂本龍一さん、高橋幸宏さんの三人が創り出す音の世界は、それまでの日本の音楽シーンにはなかった革新性がありました。僕にとって、彼らの音楽は「未来」を感じさせてくれるものであり、聴くたびに新しいインスピレーションをもらいます。 YMOは、シンセサイザーを駆使した電子音楽を日本だけ

      • 「雨上がりの夜空に」

        夜の街を見下ろす丘の上に立つと、昨日までの雨が嘘のように澄み切った空が広がっていた。川島はハーモニカを手に取り、口元に運ぶ。手元が震えるのは、寒さのせいだけではなかった。 「雨上がりの夜空に響かせるには、ちょうどいいかもしれないな」 川島は独り言のように呟き、ハーモニカを吹き始めた。 「雨上がりの夜空に」——RCサクセションの曲は、彼の高校時代を思い出させる。 バンドを組んで、ライブハウスで演奏した青春の日々。観客がほとんどいない夜も、仲間と熱い気持ちを共有するだけで十分だ

        • 「すべての若き野郎ども」

          冷たい風が街を駆け抜け、夜の帳が落ちる。 都会の灯がぼんやりと輝き始めると、ジョニーはバンドの練習場に向かって歩いていた。 肩にギターケースを担ぎ、ポケットの中でタバコをいじりながら、彼は一人きりの歩調を守った。 彼の頭の中には、いつものようにMott the Hoopleの「All the Young Dudes」が鳴り響いている。 ジョニーはバンドのリーダーだが、最近の練習はどこか空回りしていた。 メンバーたちも本気で音楽をやる気持ちが揺らぎ始めているように感じる。 仕事

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          「ビートルズの魔法」

          ある夜、リバプールの小さなパブで、僕は一人ビールを飲んでいた。そこは観光客がほとんど来ない、地元の人々が集う場所で、壁には古びたビートルズのポスターが貼られていた。 リバプールはビートルズの故郷として有名だが、このパブにはそんな観光地の喧騒は一切なく、ただ昔のままの姿が残っていた。 パブの隅には、常連らしき老人が座っていた。白髪混じりの髭を生やし、古びたレザージャケットを着ている彼は、グラスを傾けながら静かに「Let It Be」を口ずさんでいた。僕は何となしにその姿に惹かれ

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