時間とわたしのはなし。

兄ともわたしの話を書こうと思うのだけどなかなか進まない。 時というのは大きな乳白色の帯をしていると思っている。わたし達は止まっていて、いつも帯のほうが動くのだ。 それがわたしの時間に対するイメージだったのだけど、スポットライト理論というらしい、最近知った。(細かく言えば違うとおもう) 過去の自分も未来の自分もすでに存在していて、時というライトが当たる場所が違うだけ。 その考え方がわたしに馴染むのはわたしがあまりに凹凸なく歳を重ねたからだと思う。 10歳の誕生日も15歳も2

置き引きにあったはなし

5月の頭に置き引きにあった。 私は友人と写真や動画を撮ろうと公園に出かけて、ベンチに荷物を置いた。 10mくらいしか離れてなかったことや、いつも来ている公園であること。 元々の気持ちとして、私は人を疑うことがとても苦手なので物盗りという人が本当に存在するのだとあの日まで思っていなかった。 映像、(2、3分のもの)を撮り終えて荷物を取りに行ったら私のかばんだけなかった。 その瞬間も私は盗られた、とは考えていなかった。 ここに置かなかっただろうか、または鞄などがベンチに置いてあ

はじまり