黄金のレガシーへのおきもち
黄金のレガシーをクリアしました
5度目のアーリーアクセス、変わらずすごい熱気でマジで最高
FF14のアーリーアクセスは、人間が体験できる最上の体験のひとつ
本当にいつもありがとう
新たな冒険、魅力的な土地、知らない人々、強大な敵、壮大な音楽
暁月後の盛り下がりとかそんなにない
世界の広がりに今後も期待が持てる
エオルゼアよ100年続きたまえ
正直に言うとシナリオは粗が目立った
拡張でこの低品質はかつてなかった
x.1~5のつなぎのシナリオならまだしも
これまでいちばん評価が低かった紅蓮とすら比較できないレベル
実際これが主な理由で、世間の評価は賛否両論となっている
キャラの破綻、薄い論理、描写不足、ご都合主義
私が特に気になったところは3つ
終盤の展開を考えると、継承の儀が長すぎる
接続も悪い
黄金郷についた途端に帰るの正気か?
というかシンプルに前半が茶番すぎる
たぶんいちばん重要だったはずの「家族」観念のぼんやりさ
逸脱した家族関係しか出てこない
異種族の養子、たまにしか生まれないタイプの子供、母の不在、子殺し、親殺し
ゾラージャ関連はすべてが煮詰まりあまりにひどい
「ふつう」の家族像との対比がなければ
無限に相対的な話になるしかない
あるいはすべてを無視した力技「おれたちは家族だろ!!」
大したことないショボい悪事を無理にエグく見せようとしてる
マムークもバクージャジャもゾラージャもスフェーンも悪の強度が足りない
全員寝ぼけたことしか言ってない
まあアシエンたちと比べたらしょうがないけどさあ……
それなのに話の都合で盛ってる
嘘・大げさ・紛らわしい
小悪は小悪として描くべき
ほかはいちいち論わない
多すぎるし、他の人がいっぱい言ってるから
ごめんもう一個だけ、ウクラマトのアンロストワールド宣言はマジで意味がわからなかった
センス・オブ・ワンダーの欠如
ファンタジー世界のレゾンデートル、ぶっとぶほどのワクワク感
無茶を飲み込ませる説得力と言ってもいい
これがなかったのが最大の問題
細かい粗なんて今までのシナリオにも山ほどあった
それが気にならなかったのは本筋に有無を言わせないパワーがあったから
フライング体験を前提に雲海/ドラゴン/アラグという未知の満ちた空を越え、千年の悲劇を終わらせる蒼天
光と闇の相克の果てに遥か古代からの因縁を決着させ、光の戦士としての真のアイデンティティを取り戻す漆黒
エメトセルクとの心の邂逅
時代を超え宇宙の果てまで飛んで、逃れ得ぬはずのこの世の終焉を乗り越える大団円の暁月
これだってツッコみだしたらキリないけど、そんな小さいことがメーティオンの悲しみを癒せたことに勝るか?
今回は?
黄金郷はいまだ見ぬ新たな鏡像世界だったんだよ!!
な、なんだってー(棒)
発売前からわかってただろ
そもそもなんで黄金郷を事前発見済みにし、あまつさえ継承の儀の目的にしたのか
出来レースにワンダーがあるはずない
最終マップたるリビングメモリーがマジで印象薄い
クリアしたらもう電源落ちてるし 廃墟
事前情報が完全に伏せられてるマップここしかないのに
正直に言うとBGMも微妙
湖畔地帯、テンペスト(アーモロート)、ウルティマ・トゥーレなんて曲だけで心が震えた
最終マップは本当に大事にしてほしい
黄金に冒険はなかった
誰も知らない素敵なところに行きたかった
「冒険」ってそういうものでしょ
トラルも黄金郷も鏡像世界も、誰かが知ってる誰かの世界
要素としてはどれももちろん新しいよ、だけど
プレイヤーの世界認識を変えなかった
ヒカセンは冒険したかもしれないけど、プレイヤーは冒険していない
設定だけでなく、ゲーム体験としてこれまでの拡張と質が違う
地面の上だけが世界だったヒカセンが飛び出した「空」
エオルゼアだけが世界だったヒカセンが飛び出した「オサード」
原初世界だけが世界だったヒカセンが飛び出した「第一世界」
今だけが世界だったヒカセンが飛び出した「エルピス」
アーテリスだけが世界だったヒカセンが飛び出した「ウルティマ・トゥーレ」
冒険の結果として未知に至り、世界が広がる体験があるべき
これこそがセンス・オブ・ワンダーの源泉
もちろん宇宙の外に行けとは言わない
あくまで見せ方の問題
メインシナリオに改めて力を入れてほしい
古参の心からの願い
イシカワナツコ神よ……我が呼びかけに応えたまえ……
すでに果てを見たこの世界の中でさらに世界を広げる
高いハードルだとは思うけど
今までのシナリオ班の実績を考えれば、ぜんぜん不可能ではない気がする
今後のパッチでリカバリしてほしい
ただパッチのシナリオは基本質が低いので期待できないのが悲しい
次、次の拡張でなんとか……
バトルとかギャザクラとかはもともと定食だし、それで満足してる
まとめると「今回も超良かったけどなんか話は雑だった」
MMOプラットフォームとしてのFF14は健在
賛否両論はしかたない
次は頑張ってほしい
あともう話さえ良ければ100点だよ!!!!
いつもありがとう
「完成度が低い」ことは「楽しくない/つまらない」ことを意味しない
最初に書いたけど私は超楽しかったよ
でもシナリオの洗練度は明らかに低かった
これは両立する感想
感想はいっぱい書こう、けど喧嘩はよくない
感想は表明することが大事
しかし感想は感想、議論ではないし人を叩くものでもない
物を叩いて人を叩かず
違う意見の人を叩いて潰しても
ゲームが名作になるわけでもないし体験が最高になるわけでもない
自分と違う意見の揚げ足取り、揶揄、意図的な読み替えは、空気悪くするだけでいいことない
我々は楽しく遊びたいだけのはず
我々ヒカセンは団結が必要
トライヨラは多様性を認める、そういうところがいいところっていう話だったでしょ
その他いいたいこと
FF9要素
FF9大大大好きなのでどんな要素も嬉しかった
ただ私の理解ではFF9は家族の絆の話ではないんだよな
有機的な接続に最初から無理があったのかもしれない
アレクサンドリア再訪には感動した
めっちゃきれい
途中の敵の形状が霧の魔獣だったら最高だったのに
テラのオマージュとしての魂機関/リビングメモリーとかもそれ自体は冴えてるアイディア
ただやっぱさ、令和の時代の悪事じゃないのよ
世紀末の味がしすぎる
グルージャに独りじゃないと伝えるシーンは、さり気なく、でも力強いオマージュ
「この刃に懸けて」はちょっと雑に使いすぎ
本家「君の小鳥になりたい」を超えられないなら使わない手もあったのでは
本当にFF9のオープニング~序盤って完成度高いよな
植松御大は神
FF9リメイクはよ
全体を通して暁との距離感はよかった
エレンディルIKEMEN過ぎる。眼福だから一生仲間でいろ
グルージャ、というか小マムージャ全般かわいすぎ。もっと出せ
マップBGM最高
オルコ・パチャの昼
ソリューション・ナインの昼
オルコ・パチャ、マジでいい
そびえ立つウォーコー・ゾーモーの高峰、あれには確かにセンス・オブ・ワンダーを感じた