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「私なんてに、さよならを」 第1話
「ここで、新郎様から新婦様へ、サプライズのお手紙があるという事です。
では、お2人ともお立ちになって、こちらへどうぞ」
高砂の後ろに、見つめ合う形で立った僕らは、照れ臭さに笑い合う。僕は、どうにか綺麗な文字で書こうと頑張った白いシンプルな便箋を、封筒から取り出した。
「美月へ
今日という日を迎えられたことに、心から幸せを感じています。
美月がいたから、それまでの自分を変える事が、自分の
「ここで、新郎様から新婦様へ、サプライズのお手紙があるという事です。
では、お2人ともお立ちになって、こちらへどうぞ」
高砂の後ろに、見つめ合う形で立った僕らは、照れ臭さに笑い合う。僕は、どうにか綺麗な文字で書こうと頑張った白いシンプルな便箋を、封筒から取り出した。
「美月へ
今日という日を迎えられたことに、心から幸せを感じています。
美月がいたから、それまでの自分を変える事が、自分の