マイルス監督の元でのキャノンボール
"Somethin' Else "Cannonball Adderley( Blue Note/1958)
Cannonball Adderley – alto saxophone
Miles Davis – trumpet
Hank Jones – piano
Sam Jones – bass
Art Blakey – drums
昨日に続き、主役を脇役が喰ってしまったアルバムでしょうと思っているあなたは間違っています。これはマイルス監督主演キャノンボールのアルバムでマイルスのアルバムなのです。主役をやっていなくても、マイルスの支持の元で動いている役者に過ぎないキャノンボールなのですね。「俺の前で出しゃばるなよ！」という恫喝が聞こえて来そうです。声よりも睨まている感じですか？
秋ジャズということで「枯葉」です。ビル・エヴァンスでもいいのですが、まあこのアルバムでしょう。実にコントロールされている面々が輝いている。ピアノはハンク・ジョーンズだったのか？リズムセッションもいつものメンバーでないと緊張しているのが伝わってくるようでその空気感が冷え冷えしますね。
（ジャズ再入門vol.97）
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？