HAIKUを詠むウクライナ人とロシア人、彼らの風景の違いを考える
これは一昨日の写真なんだけど雲は飽きないな。快晴よりもこのぐらいの雲があるほうがいい。今日は雨予報だけど。
オンライン句会の俳句はどうにか二句投稿できた。その前にメールが使えないという自体になったので、設定を見直して接続できるまで二時間以上かかってしまった。そのおかげで午前中はぐったり。映画館にも行けず。まあ、今日行けばいいんだけど雨予報だったから。
午後から気を取り直して図書館の短歌本を読む。これで未読の小林秀雄は読まずに返し(読む余裕がなかった)三冊返却できる。安田純生『歌ことば事情』を読んで文法の本は当分不要でいいと思った。
ダグラス・スチュアート『シャギー・ベイン』。100p.は読めなかったが75p.ほど読んだ。アグネスが浮気をして、タクシー運転手のシャグと出会うがシャグは身体目当て男でアル中のアグネスと早くも別れたいと思う。アル中だったのが先かシャグの居ない寂しさの為にアル中になったのかよくわからなかったのだが、派手好きだからそういう場所が好きな女だったのだろう。
シャグはアグネスと別れたい為に炭鉱の団地「ピットヘッド」にアグネス一家の部屋を借りる。その引っ越しのシーンから。低所得階級の団地という感じで、近所の人はみな親戚みたいな人ばかりだが、派手好きのアグネスは夫を取られるのではないかと警戒される。アル中なのでその点もあまり歓迎されない様子。ジャグとの子供ジャギーはイジメにあう。
洗濯槽の中に入れられ洗濯機を回されるという酷いもの。そういう暴力的描写がなかなか上手いと思う。その前にもジャグのアグネスに対するDVの描写や、あとアグネスの父親が見かねて39歳のアグネスをお仕置きするシーンもあった。それまでほとんど甘やかしてきたが、最悪の娘になってしまったからだ。お仕置きというより感情の発露だ。暴力の支配がこの小説のテーマとしてある。
シャギーはアグネスに気に入られがいために女の子のような性格になっていく。アグネスのような派手なファッションの母親が好きなのだ。それがエリザベス・テーラーという言葉に表される。この当たりはプイグ『蜘蛛女のキス』とか連想してしまう。プイグもオカマと呼ばれるような主人公の登場人物が映画の中のエリザベス・テーラーやグレタ・ガルボに憧れる(異性的ではなく同性的に)。シャギーはそういう嗜好性が出てきてイジメの対象になるのだ。
「うたの日」相変わらず評価低い。❤一つ♪一つ。まあ、毎日やっていればその内上手くなるだろうという淡い期待。短歌レッスンは100で止めるけど、その後は続けるかは微妙だ。オンライン歌会もあるので、その為の学習という面もある。
短歌をやっていると俳句を忘れそうになる。今日6時に結果がわかるのだが、やっつけ仕事で時事俳句にしたからその点微妙だったかもしれない。
ETV特集「戦禍の中のHAIKU」でウクライナとロシアの人々の俳句を紹介するドキュメンタリーを見た。これは面白かった。短詩は写真では撮れない感情を読み込めるから、ウクライナ人とロシア人のそれぞれの立場を俳句に詠み込む。ある部分個人を超えてしまうのだな。俳句がそういうものだから。
今日の夜からワールドカップなのか。
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