日本の子供たちのほうがヤバくねぇ?
『コロニアの子供たち』(2021年/チリ=フランス=ドイツ=アルゼンチン=コロンビア/99分)
もう少し丁寧に作ったら面白くなるかなと思うけど施設の少年虐待とかそれほど珍しい話でもないから、もう一つなにかインパクトが欲しかった。ナチスが南アメリカ大陸に潜入してというロベルト・ボラーニョの『アメリカ大陸のナチ文学』にある話だと聞いて興味を持ったのだが、ピノチェト政権との繋がりもよく分からなかった。これならば日本のジャニーズ事件の方がよほどショッキングな映画が作れそうだ。
チリというと共産圏の国家がアメリカと癒着が強いピノチェト政権によって、かなり酷い拷問とか行われていたというがそれとはあまり関係がないのかな?映画を見る限り新興宗教の理想郷的の中で行われている虐待や監禁生活で、それは日本でもオウム真理教があったりして、驚かなくなっているのかもしれない。こういうことに驚かなくなってしまっているのは、日本はかなりヤバい国なのかもしれない。日本では当たり前のように戸塚ヨットスクールがあったりして、けっこうファシストの国だったと気がついていないのかも。