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青柳や花咲かぬ橋待ちぼうけ
昨日は図書館休みで大岡川の桜を見に行ったのだがまだ満開には程遠い感じ。
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結局日の出町から黄金町まで一駅歩いてしまった。そして柳に出会うのだが風流な感じだった。
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漢詩では柳が多く詠まれるのに日本ではあまり歌はないように思ったが、万葉集に20首、梅とセットで詠われたとあった。中国では青柳は男のかんざしのように飾り、別れの象徴だとあった。そうだジャズで「Willow Weep For Me(柳よ泣いてくれよ)」があった。ビリー・ホリデイの持ち歌なのだが、もっと春風のように軽いやつ。
日本でも「銀座の柳」という西條八十が作詞した歌があった。確か銀座に石碑があったような。柳と藤は男と女が絡み合うことを連想させ「花柳界」というのもそんな語源だった。西條八十の歌もそんなお座敷小唄のような。
他に美川憲一「柳ヶ瀬ブルース」があった。これは前に「柳川」という映画を見てその歌かと思って間違えた曲だった。柳のイメージは、この映画にあった。
また「柳」の俳句を検索してみたら、加賀千代女の「柳」の俳句がずらずら出てきた。加賀千代女は明治の女流俳人かと思ったら江戸時代の俳人だった。この人のエピソードがいい。
子規の批判よりも鈴木大拙の読みがいい朝顔の句。
朝顔やつるべ取られてもらい水 加賀千代女
柳の句では、正直凡作が多いと思うがこれはいいかな?花は桜だとすると桜になれない安い柳という身の女郎の句かと思う。開き直りかな。徘徊っぽい。
花咲ぬ身はふり安き柳かな 加賀千代女
今日の一句。
青柳(あおやぎ)や花咲かぬ橋待ちぼうけ
柳に時間を喰ってしまいもう昼だった。今日は俳句だけだな。橋は端との掛詞で橋姫伝説も匂わせて。