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『どん底』にも天使を描きだすルノワールの傑作映画
『どん底 4Kレストア版』(1936年/フランス)監督:ジャン・ルノワール 出演:ジャン・ギャバン、ルイ・ジューヴェ、シュジー・プリム、ジュニー・アストル
ロシア文学の代表戯曲をフランスに置き換え、ギャンブルで破産した男爵と、親の代からの泥棒ペーペルの友情の物語とした、希望に満ちた明るい゛どん底”。ジャン・ギャバンとルイ・ジューヴェ。ふたりの名優が織り成す映画史上の名作が、鮮やかな4K映像で蘇る。
ジャン・ルノワールの『どん底』は陽だまりのような『どん底』だった。ルイ・ジューヴェは貴族で『どん底』のスラム街に降りてきた天使のようだった。ジャン・ギャバンは最後『どん底』のスラム街を抜け出るのだが、その理由がよくわからなかった。まあ殺人罪で投獄された後に出所してどこにでも生けると思ったのだろうか?そのラストの道が明るかった。
黒澤監督の日本映画を見たイメージと随分違うような(ボロ屋長屋のイメージしかない)。ゴーリキーの『どん底』とも違っているような。出口があるのか原作はどうなんだろう?なんでラスト抜け出せたのかよくわからないが、「どん底」だからこそどこでも行けたのか?