見出し画像

クルーズ船に船酔いしそうな汚物系映画

『逆転のトライアングル』(2022年/スウェーデン、独、仏、英)監督&脚本:リューベン・オストルンド 出演:ハリス・ディキンソン、チャールビ・ディーン、ウディ・ハレルソン、ドリー・デ・レオン

セレブを乗せた豪華客船が無人島に漂着 カンヌ映画祭パルムドールに輝く衝撃作
大金持ちやセレブを乗せた豪華客船が、嵐と海賊に襲われ難破し、生き残った人々は無人島に漂着する。飲み水さえままならぬ中で、清掃係のアジア人女性が、サバイバル能力抜群の支配者として君臨するようになる。スウェーデンの奇才が放つ、衝撃の社会風刺劇。

社会風刺劇と言っても無人島ものは「ロビンソン・クルーソー」があるようにそれほど新しいテーマでもない。B級映画なのだが、クルーズ船という金持ちとその船内で働く人との島でのサバイバル生活で逆転現象が起きるという喜劇。

最初にファッションモデルの男女差みたいな話があって売れっ子モデルの女子と必死で業界で生きている男子のラブ・コメ的なドラマがあり、それから豪華客船のクルーズでの金持ちのわがままと美人モデルのインスタの旅(それがビジネスのような)、無料でクルーズ船に乗れるというのだから何かコネがあるのだろう。そしてクルーズ船がゲリラによって沈没するのだが、そこはあまり深く考えず何のゲリラなのかよくわからない。まあ沈没することがこのドラマの後半戦だった。

そこでトイレ掃除の移民らしき人がサバイバルに長けていて島でのリーダーとなっていく。男尊女卑も逆転して、そのオバサンが夜の相手として男性モデルを指名して、三角関係になるのがトライアングルということなのだが……….。

ちょっとどぎつい風刺激という感じだけどカンヌでパルムドールを取るような映画なのか?感動はまったくない。笑えるけど。ゲロのシーンとかかなり汚物系のスプラッターシーンが見どころなのかな。血が飛び散るようなシーンはないがスプラッター系だろうな。あとクルーズ船の一部の人しか助からなかったということなのか?死体とか、浮いていたのだがそういう描写は少なかった(『タイタニック』のようなドラマでもないし)。あくまでも無人島でのサバイバル生活に視点が置かれているという。前半はモデルのカップルの話とクルーズ船の疑似体験的な映画なのかなと思う。船酔いしそうな汚物系のシーンは半端ないんでそういうのが笑える人向きの映画。

いいなと思ったら応援しよう!