ジャンゴにはいろいろな出会いがある
ジャンゴ・ラインハルト『Djangology』
ジャズ・ギター界の永遠のヒーローにして、ヨーロッパ・ジャズの確立者としても知られる天才ジャンゴ・ラインハルトの代表作。「マイナー・スイング」や「スウィング42」等の定番オリジナル曲から、高名なシャンソン「ラ・メール」のカヴァーまで盛りだくさんの内容。盟友ステファン・グラッペリのヴァイオリンをパートナーに、めくるめくソロの応酬を繰り広げる。
前述の水道市『スウィング』で聴いてジャンゴ・ライハルトのアルバム。いろいろ出ているようで、迷うのですが「マイナー・スイング」が入っているこの「ジャンゴロジー」が思い出深いです。この曲は映画『ルシアンの青春』のサウンドトラックにも使われた曲で甲斐バンドの『かりそめのスウィング』にも影響を与えた曲です。非常に印象深いメロディでロマ(ジプシー)・サウンド。ジャンゴ・ラインハルトがロマの人だったからです。
ジャンゴ・ラインハルトのオリジナル曲では「ジャンゴロジー」。即興演奏のイマジネーションとグラッペリンの伴奏での盛り上げ方。その後の"Où es-tu mon amour?"はシャンソンの歌ものでのメロディの美しさ。グラッペリンのヴァイオリンとの相性もいいですね。
ジャンゴ・ライハルト(1910年1月23日 - 1953年5月16日)はロマ出身のジャズギターリスト。キャラバンの火事で右手を火傷負傷してもギターを引き続けた天才です。パリでグラッペリンとフランス・ホット・クラブ五重奏団を結成して人気を博しました。エリントンにも認められてギターリストで、後にMJQのジョン・ルイスが「ジャンゴ」というトリビュート曲を出したことでも有名。
ジャンゴ・ラインハルトの血を引く女性アーティストも見つけました。
(ジャズ再入門vol.40)