2024年5月の読書
後半ペースが落ちた。『魔の山』に苦戦。宮沢賢治本、二人の詩人の言葉がなかなか理解出来ないのだった。詩集とかも手を出しているから、読むべき本が多すぎ。読み終わった本をまた図書館から借りてきてしまったり。『源氏物語』は面白い。あと西行と今月は詩をぼちぼちと。2024年5月の読書メーター 読んだ本の数:20冊 読んだページ数:7643ページ ナイス数:629ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→
ベスト本
『短歌と日本人〈3〉韻律から短歌の本質を問う』
このシリーズは勉強になることが多い。歌人以外の人との鼎談とか興味深い。また各巻ごとにテーマが決まっているので、それがいいということもある。
『窯変 源氏物語〈8〉 真木柱 梅枝 藤裏葉 若菜上』橋本治
橋本源氏も毎巻面白いが「若菜上」は格別に面白かったような。もともと原作でもこのあたりから現代小説のような複雑な心情が出てくるようになってきた。
『源氏物語―A.ウェイリー版〈3〉』毬矢まりえ+森山恵姉妹
ウェイリー版は橋本源氏とはまた違った世界文学としての『源氏物語』の面白さがあるのかな。とくにこの巻は「若菜」から光源氏の終わりまで、そして「宇治十帖」が始まる展開がある。
『西行論 』吉本隆明
吉本隆明の調論は難しいのだが「西行論」はなかなか面白かったような。
『近代詩の誕生: 軍歌と恋歌』尼ヶ崎彬
今、一番興味があるのは韻律の話なんで、この本は面白かった。
『船長の行方』林桂
俳句は高柳重信に興味が行った。
『未来のイヴ』ヴィリエ・ド・リラダン、(翻訳) 高野優
海外文学はだんだん読むことも少なくなっているのだが、これはやはり名作だった。
『女房文学から隠者文学へ 王後期朝文学史』折口信夫
これは青空文庫で読んだのだが、結構和歌の本質をついていると思った。
『ガーダ 女たちのパレスチナ』古居みずえ
ノンフィクションのパレスチナのルポルタージュ。今のガザ爆撃の前のパレスチナのことだが、パレスチナのことがよく描かれていると思った。映画を観てから、同じ作者の作品。
『長谷川龍生詩集』 (現代詩文庫 )
今月の詩のテキスト本なのだが、詩集を読むならお勧め本。