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タイトルそのままじゃないか
『ドリーム・ホース』(2020年/イギリス)監督:ユーロス・リン 出演:トニ・コレット、ダミアン・ルイス
解説/あらすじ
イギリス・ウェールズの谷あいの小さな村。主婦ジャンは子供も巣立ち、無気力な夫と二人暮らし。日中はスーパーでレジを打ち、夜は労働者クラブでバーテンダーとして働きながら、両親の介護も担っている。単調な日々に嫌気がさしていた彼女は、クラブで共同馬主の話を耳にして強く興味を惹かれ、「私にも何かできるかもしれない」と競走馬を飼育する夢を見始める。そして、勝ったことはないけれど血統の良い牝馬を貯金で買い、種付けをして産まれた仔馬を競走馬として育てることを決意する。その資金を集めるために、村の人たちに「馬主組合を作ろう」と働きかける。寂れt村の生きがいを失いかけた大人たちが集まり、2年間、毎週10ポンド(約1,650円)を支払って組合を結成することになる。そして、産まれた仔馬は「ドリームアライアンス(夢の同盟)」と名付けられてレースに出場。奇跡的に勝ち進んでいき、彼らの人生をも変えていく。
ウェールズの裕福でない者たちが馬主になり、その馬がレースで活躍するというストーリー。地方競馬のハイセイコーが中央に出て活躍するようなファンタジーか。
ウェールズというイギリスでも地域性が強い土地柄で、サッカーのサポーターのように村中でバスを貸し切り応援に行っては騒ぐというような人々。競馬だけに賭け事も絡んで、その馬の走りに夢を乗せていく人々のエピソードがあり、途中事故とかあって、テンポイントを思い出すな。山崎ハコの「テンポイント詩」。
けれどもこんなしんみりした映画ではない。みんなで歌って騒いで。歌も浮気相手の男を殺す歌だったり。けっこう笑える映画だった。