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スティーブ・レイシーの「わたしはかもめ」

MAL WALDRON "One Upmanship"(ENJA/1977)

MAL WALDRON / マル・ウォルドロン / One Upmanship / ワン・アップマンシップ / https://diskunion.net/jazz/ct/detail/1006271333
マル・ウォルドロン(p)スティーヴ・レイシー(ss)マンフレッド・ショーフ(cor)ジミー・ウッド(b)マカヤ・ンショコ(ds)

マル・ウォルドロンは日本では『レフト・アローン』のヒットで叙情系の懐メロジャズ・ミュージシャンとしてとらえられていましたけど、ヨーロッパではポスト・フリーのスティーブ・レイシーと共演してりで、ジャズの新しさについて追求していたミュージシャンだと思います。ただ時代にやっぱ取り残された部分はあると思います。それでもライブ演奏の凄さは、このアルバムからも感じられます。

演奏としてはそれほど新しさはないですね。ハードバップの延長のポスト・フリーという感じです。ただ個々のミュージシャンの力量、それはスティーブ・レイシーの存在が大きいのですが、リズム・セッションを含めマル・ウォルドロンのピアノも凄みを感じます。ライブが熱い。

タイトル曲がハードな曲なので、その次の曲の叙情性サウンドが引き立ちます。この曲は素晴らしい。スティーブ・レイシーの白鳥の歌ならぬ「カモメの歌」ですね。「レフト・アローン」の70年代ヴァージョン。


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