絶滅危惧種の「鳥の歌」
The Dreamers"O'o"
Listen to O'o by John Zorn, The Dreamers - Album Reviews, Credits, and Awards - AllMusic -https://www.allmusic.com/album/oo-mw0000821182
Marc Ribot – guitar
Jamie Saft – piano, organ
Kenny Wollesen – vibraphone
Trevor Dunn – bass
Joey Baron – drums
Cyro Baptista – percussion
「ドリーマーズ」は、ジョン・ゾーンがプロデュースしたエレクトリック・マサダの延長線上にあるバンドで、マーク・リボーを中心にジョン・ゾーンと関係が深いアーティストで編成されている。「ドリーマーズ」としては二枚目のアルバムで、前作もポップな親しみやすいアルバムだったが、今回もポップで明るいインストゥルメンタル・アルバム。
題名の"O'o"は、ハワイの絶滅危惧種の鳥の名前である。全曲絶滅危惧種の鳥に捧げられている。これはジョン・ゾーンの根本にあるユダヤ性と関連しているのだと思う。だからこの鳥たちが尊いのだし、人間が絶滅させてしまったレガシーとなっているのだ。アルバム・ジャケットの可愛い鳥たちが絶滅した鳥たちであるような。
このアルバムの中で生き続けるパラダイス=天国の世界なのだろう。鳥の声が入っているのも面白い。
(ジャス再入門vol.93)