『未成年裁判』と変わらない映画になっている
『ひかり探して』(韓国/2020)監督パク・チワン 出演キム・ヘス/イ・ジョンウン/ノ・ジョンイ/キム・ソニョン
解説/あらすじ
台風が吹き荒れるある日の夜、遺書を残し離島の絶壁から身を投げた少女。休職を経て復帰した刑事ヒョンスは、少女の失踪を自殺として事務処理するため島に向かう。少女の保護を担当した元刑事、連絡が途絶えた少女の家族、少女を最後に目撃した聾唖の女、彼らを通じて少女がとある犯罪事件の重要参考人だった事実を知ったヒョンスは、たった一人孤独で苦悩していた少女の在りし日に胸を痛める。捜査を進めていくにつれ、自身の境遇と似ている少女の人生に感情移入するようになり、上司の制止を振り切って、彼女は次第に捜査に深入りして行く…。
キム・ヘスとイ・ジョンウンの予告編を観たとたん、『未成年裁判』かと思いました。キム・ヘスの役柄の警官で似てないこともない。それとキム・ヘスのワンパターン演技ですかね。こういう仕事は自分の感情を重ねて捜査してはいけないのに、感情を込めてしまうのですね。そこがいいとも言えるし、だんだんそれがうざったく感じることもあるようです。
この映画ではちょっとうざったく感じてしまったかも。TVドラマと映画の違い(TVはちょうどいいところで次週になりますけど映画は長い)、自分の感情を事件に投影させるという最悪な役柄ですね。ストーリーも分かりにくい事件の被害者(自殺者)と自分の離婚調停の裁判と綾をなす。イ・ジョンウンも『未成年裁判』に出ていたが、イ・ジョンウンの優しいおばさん演技で泣かせます。
それ以外はミステリーなんだけど、キム・ヘス好きしか受けなつけんない感じになってしまった。ラストもご都合主義で、ストーリーをひねり過ぎたわりには、ファンタジーのラストという詰まらないパターン(ご都合主義)。リアルさがまったくないのです。
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