シン・俳句レッスン145
台風
台風は近年歳時記に載ったそうで、それまでは野分(のわき)が使われていた。木々を分かつ風の意味だろうか?語源がわかるような。ただ雨台風だと野分では物足りないような。線状降水帯とか言うしな。
台風
なんかよくわからんが台風で混乱する様子なのか?台風の句見ると作家の性格が出るな。
日野草城はどこか余裕がある句が多い。
山口誓子は真面目な捉え方が多い。それにしても台風好きだよな。
擬人法だな。安易な擬人法は良くないといわれるが。
現代俳句
「現代俳句協会賞」はフランス生まれのマブソン青眼の句集『妖精女王マブの洞窟』だった。受賞理由が越境文学ということだった。これはいい傾向かもしれない。マブソンは新韻律も作る(五七三)とういう自由な作風。それよりも物語俳句というのが嬉しい。叙情詩より叙事詩的な大きさを感じる。一句で語られる世界ではないのだ。
思うに俳句は一番安楽な文学の入口かもしれない。そこからホメロスのような叙事詩に入っていくことも出来ると思う。越境文学というのがそういう垣根だったら面白い。
口語俳句。文語もいいけど口語も捨てがたい。
空白使いの六三九の破調。
ウェブ版はまた違うんだな。
NHK俳句
月曜日はわかりやすいのは、技術論的なことだからか。具体的に「三段切れ」解消とか「山本山」(上五と下五を入れ替えても同じ。中七がどっちにか係るかわかりにくい句)の解消法。これけっこうやっていると思う。独りよがりの句になるんだな。
「三段切れ」小川軽舟スペシャル
改作後
中七が切れてしまうのは、字余りでも「の」で繋げたほうがいいのだな。これは五七五の罠だったな。
これは三段切れではないが、主題がはっきりしない例だった。
季語を主題に持ってくるのは俳句のセオリー
「雨南瓜」と読んでしまい意味不明。
切れを入れることで読みの課題を解消。俳句は二句一章が基本。季語よりも大阪の雨が主題か?大阪の雨、雨の御堂筋だった。
この歌の俳句だな。南瓜が食べたくなる歌。
これも意味不明。
小川軽舟スペシャルだな。これも「や」切りで意味を鮮明に。基本的な「や」切りだったけど、難しい。中七の「や」だからか?中七の「や」切りはポイントが高い。
「山本山」俳句。「水平線」と「夏の航」を入れ替えても同じ。
中七に切れを入れる。「新し」は終止形。でもこれは三段切れじゃないか?上五と中七は繋がっているのか?
「題」桃。
桃は類想句が多く出てくるので、そこからの展開(具体的に述べる、新しい視点を見せる)が大事。
「透き通ること」の中七が上手いな。中七の重要性か?