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色のない戦場画家に恋が色を付けた

『ジュゼップ 戦場の画家』(フランス・スペイン・ベルギー/2020)監督オーレル 

解説/あらすじ
1939年2月。スペイン内戦の戦火から逃れた大勢の難民が南フランスに押し寄せる。フランス政府によって強制収容所に入れられた難民たちは、劣悪な環境のもとで飢えや病気に苦しみ、監視役のフランス人憲兵たちはことあるごとに虐待を加えていった。そんな中、粗末な小屋の壁や地面に黙々と絵を描いているジュゼップ・バルトリという画家がいた。新米の憲兵セルジュは先輩の憲兵たちの目を盗み、ジュゼップに紙と鉛筆を与え、ふたりの間にはいつしか有刺鉄線を超えた友情が芽生える。セルジュはジュゼップがスペイン脱出の際に離ればなれになった婚約者がいたことを知り、再開を夢見る切ない思いに触れ、彼女を探すのを手伝うが…。

フランスのアニメは、日本みたいに画一化してない。この絵は実在の画家の絵に近づけているのかな。画家というよりイラストレーターだった。

スペイン出身でスペイン市民戦争とフランス収容所の虐待を描いているということでゴヤを連想して見に行ったのだが、メキシコに行ってフリーダ・カーロと関係が興味深かった。

フリーダが「線描は諧謔ではあるけれど、色がないと希望が持てない」とか言うのだった。色のない戦争の世界からフリーダ・カーロに恋するメキシコ時代。

あまりにも虐待がひどくて色付きでは描けなかった。でもなんでフランス人憲兵が助けたのだろう。注意深く見ていなかったので、いつの間にか憲兵がピストルで撃たれているし。脱走を手助けして偽装したんだけど。

物語は絵が中心でわかりにくいところはあった。日本のアニメみたいに丁寧にストーリーを説明してくれない。突然、物事が進む。フランス憲兵との友情物語なのだが、なぜ友情が育まれたかはよくわからなかった。絵に惹かれたということか。

オーレル監督メッセージ映像


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