夏バテに極上のコンサート・アルバム
Dave Burrell/David Murray"In Concert"(Victo/1991)
Dave Burrell — piano
David Murray — tenor saxophone
"Punaluu Peter" (Burrell) — 12:42
"Hope Scope" (Murray) — 11:17
"Ballad for the Black Man" (Murray) — 10:34
"Intuitively" (Burrell) — 9:22
"Teardrops for Jimmy" (Burrell) — 7:14
デヴィッド・マレイは、ディスクユニオンのDINレーベルで発売されていたので随分CDは買いました。80年代はデヴイッド・マレイを聴いて過ごしていたような気もします。まあ、さいしょの頃のカルテットがやはり好きでだんだんと飽きてくるのですが、そんな時にこのデュオ・アルバムが出て見直したのです。
まあデヴィッド・マレイの良さはわかっていますからデイブ・バレルのピアノでしょうね。フリー系なんだけど懐かしさを伴うのはブギウギ(ラグタイム)・ピアノのスタイルなんですね。思わず身体を揺らしたくなってしまうノリの良さ。
デヴィッド・マレイもコルトレーンの系譜というよりはジョニー・グリフィンなんだと今回あらためて聴いて思いました。フリーキーなトーンだとフリージャズですけど、一曲目なんかは正統的なハードバッパーのテナー・サックスのように感じます。
フリー・スタイルの曲の後のバラードがまたいいのです。デュオ・アルバムならではの選曲ですね。やはりこの演奏を聴くとコルトレーンなのかと思います。
次のバレルの曲で軽く流した後に、"Teardrops for Jimmy"。この曲は、"Lovers"の最初の曲でジミー・ギャリソンに捧げられた曲です。その時のカルテットのピアニストがデイブ・バレルなのでした。
(ジャズ再入門vol.90)